年末のご挨拶~これまでの1年3か月を振り返って~課題が山積する武蔵野市政


 本年は大変お世話になりました。
 2022年も残りわずかとなりました。

 

 議員になって約1年3カ月が経過しました。支援者の皆様の応援の声を励みに、活動させていただいています。日頃のご支援、本当にありがとうございます。

 当初に予想した通り、武蔵野市には多くの課題が山積していると感じています。以下の通り、この1年間と3か月を振り返ってみました。

《住民投票条例について》

 最大の出来事だったと言えるのは昨年末の「住民投票条例案」です。市内に分断と混乱が生じ、マスコミなどにも多く取り上げられました。

 「住民投票条例案」については、市民不参加など様々な論点がありましたが、5000筆を超える反対の署名にも耳を貸すことなく、一部の人にとって都合のよい「イデオロギー」をもとに、市長が政策が強引に進められようとしたことが最大の問題点だと考えます。

 昨年の11月下旬から1カ月間、ほぼ毎日街頭で活動をした際に強く実感したのは、市民の皆様からの多くの反対の声です。街頭活動においては「頑張ってください」、「止めてください」という応援の声もいただきましたが、頷く方や目で賛同していることを訴える方など、市民の多くの方が問題意識を持っていると感じました。決して忘れることのできない経験です。

 この「住民投票条例案」については、当初、反対の意思を示していたのは自由民主市民クラブのみでした。しかし、多くの市民の皆様の声が最終的に議会を動かし、否決することができました。

 問題意識を持ち「住民投票条例案」を否決すべく、ご協力いただいた皆様、反対の声や意思を示してくださった皆様に心から感謝を申し上げます。

 市民の皆様の声を聞き、市民の皆様が本当に必要な政策を前に進めることが求められていることを改めて学ぶことができました。

《駐輪場売却問題について》

 吉祥寺駅北口の駐輪場売却問題は、まだ解決していない大きな問題です。

 この問題については、
 ①市民不参加・情報非開示
 ②違法な手続きによる市有地売却
 ③不当な評価
が挙げられます。

 この問題を見過ごしてはならないとして、上記の論点を中心に土屋正忠元市長や有志の議員と共に住民監査請求を行い、現在は住民訴訟に至っています。

 駐輪場売却問題の詳細については、これまでブログを通じてご報告しています。こちらをクリックしてご覧いただければ幸いです。


《隔地駐輪に関する市の対応について》

 「駐輪場売却問題」に関連して、新たに「隔地駐輪」に関する問題が発覚しました。

 武蔵野市で一定規模のビルを建設する際には、駐輪場を設置する義務が「条例」によって課せられています。ユニクロ、LABI、ヨドバシカメラなどは、この条例を遵守して建物の地下や敷地内に駐輪場を設置しています。

 駐輪場を購入した企業も、当然のことながら新たに建設するビルに駐輪場を設置しなくてはなりません。当該企業は、当初、ビルのテラスに駐輪場を設置すると計画を立てていました。しかし、この計画については、市民の皆様から実用性などについて反対の声が上がり実現しませんでした。

 その結果、当該企業が取った選択は、「隔地駐輪」を設置するというものです。駐輪場は、原則として建物・敷地内に設置するとされていますが、当該企業は、「資材高騰により予算上厳しい等」を理由に、建設する建物から350mも離れたところに設置するという方針を打ち出したのです。

 この「隔地駐輪」については、「条例」を実施するための手続きを定めた「規則」で規定されています。2022年10月21日にこの「規則」が変更されるまで建物から駐輪場からの距離は「100m以内」と定められていました。

 しかし、市長は2022年9月26日、つまり、「規則」を変更する一か月前に、駐輪場を売却した企業に対して「350m離れた場所での駐輪場設置」を認めてしまったのです。

 この市長並びに市の対応については、
 ・「100m以内」と定められた条例・規則に違反すること
 ・これまで条例・規則を遵守した事業者に対して不平等・不公正であること
 ・議会にも市民にも報告しないという情報非開示・隠ぺい行為
 ・規則改正について本来あるべき手続きを踏んでいないといこと
 ・自動車の駐車場に関する考え方を、自転車の駐輪場に当てはめたこと
 ・自転車法の趣旨に従う対応でないこと
 ・自転車等駐車対策協議会でこの重要な事項が調査審議がされていないのにも関わらず規則を変更したこと
などの数多くの問題が挙げられます。

 これらについては、市政レポートNo.12(「隔地駐輪について」)をご覧ください(こちらをクリック


  

 「駐輪場売却問題」や「隔地駐輪問題」については、法の解釈を捻じ曲げてでも、売却先企業を優先する市政運営に対して、強い疑問を持たざるを得ません。不自然、不可解、不合理な市政運営が行われているのです。

 松下市長は「一体誰のために働いているのか?」という疑問も生じます。


 

 《他にも課題が山積する武蔵野市政》

 ここまで「住民投票条例案」や「駐輪場関連問題」についてご報告してきましたが、武蔵野市には、以下のような課題も山積しており、未来の武蔵野市に強い危機感を抱かざるを得ない状況です。(以下、クリックしてご覧ください)

高コスト化が進む武蔵野市

なぜか武蔵野市だけが30年後も右肩上がりに人口が増加するという都合の良い将来人口推計

災害危機に強い街づくりを進めない武蔵野市政

他の自治体よりも多額の税金投入を必要とする公共施設等の再整備費用(30年間で2966億円)

 現市政が進めるような一部の人に都合のよい市政運営ではなく、市民の皆様に本当に必要な政策が進められるよう、これからも議員として活動してまいります。

 皆様には、来年も変わらぬご支援等を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、皆様にとって2023年が素晴らしい年になりますようにお祈り申し上げます。