• カテゴリー別アーカイブ 行財政改革
  • 武蔵野市政ニュース~『新たな五か年の財政計画②~さらに進む高コスト化を確認!行財政改革で抜本的な見直しを!』

    明けましておめでとうございます。
    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    お正月はいかがお過ごしされたでしょうか?
    私は正月の年越しは杵築大社で迎え、元旦には徒歩で12キロ近く歩きながら『武蔵野七福神めぐり』をしました。

    本日は、先日の
    武蔵野市の新しい財政計画(第六期長期計画・第二次調整計画(以下、第二次調整計画))
    について第二弾をお知らせします。

    ー------------------

    【新しい財政計画から確認される問題点等②~さらに進む高コスト化!抜本的な見直しを!】

    2. 武蔵野市の豊かな財政状況とさらに進む高コスト化~三鷹市との比較
    (1)高コスト化にある武蔵野市~三鷹市との比較
     まず、武蔵野市の財政状況を確認するために、これまでもお知らせしていると思いますが、市民一人当たりの
    ・市税
    ・歳出額
    ・物件費
    ・公共施設の床面積
    の水準について、以下の通り、三鷹市と比較してみました。

    image.png

    下記で詳細をお知らせしますが、武蔵野市は豊かな自治体がゆえに、多額の税金を支出しており、
    昨今のインフレの影響を受けて更なる高コスト化が進むことは間違いがありません

    ①市民一人当たり市税(収入)・・・市民税(住民税)や固定資産税として市が得る税収
     担税力のある市民に支えられて、市民一人当たり市税は、武蔵野市が29.2万円(三鷹市対比+8.2万円)となり、三鷹市よりも1年間あたり120億円以上(≒14.8万人×(29.2万円-21.0万円)多くの市税収入を得ている。多摩26市においても圧倒的に大きな水準である。

    ②市民一人当たり歳出額(支出)・・・一般会計全体の歳出額であり、社会保障や公共事業などの通常の行政に係る費用
     上記①のような多額の市税収入に基づき、武蔵野市は一般会計の歳出額は751億円であり、市民一人当たり歳出額50.7万円となる。三鷹市の市民一人当たり歳出額は40.0万円である。武蔵野市は三鷹市よりも、1年間あたり150億円以上も多額の歳出を行っている

     (ご参考:歳出額の実績及び財政計画の推移)

    image.png

    *平成25年の歳出額は598億円であったが、令和10年は956億円と平成25年対比で1.5倍以上の支出となっている。
    **令和2年はコロナの影響で歳出額が増加した。

    ③市民一人当たり物件費(支出)・・・外郭団体などへの委託費が多くを占める。第二人件費ともいわれることもある。
     市民一人当たり物件費は、武蔵野市が12.1万円となり、三鷹市の7.2万円よりも1年間あたり70億円以上大きな水準で支出している。
     また、この物件費は平成25年度には132億円であったが、これまで右肩上がりに増加し続け、この財政計画の5年間においては220億円もの水準にまで増加するとされている。武蔵野市は外郭団体が14もあるが三鷹市の5、小金井市他の自治体よりも圧倒的に多く、多額の税金を投入している状態にある。
     最後に外部の有識者による事務事業の見直しが行われたのは平成18年(2006年)で、それ以来見直しが行われることなく、物件費は膨張し続けてしまうので、小美濃市政になってからこその抜本的な見直しが必要だと考えます。

     (ご参考:物件費の実績及び財政計画の推移) 

    *令和2~4年はコロナ関係での委託費が含まれている。令和6年以降の物件費の増加はインフレの影響を強く受けたものと考えられる。

    ④市民一人当たりの公共施設の床面積・・・今後老朽化した施設の再整備に係る費用の規模(相対的)を推測する

     武蔵野市は三鷹市の1.3倍もの公共施設の床面積を有しているが、昨今の資材高騰などの影響を大きく受ける状況にある。当然、公共施設等の再整備費用に、多額の税金を投入しなければならない。第6期長期調整計画では30年間で3600億円を見込んでいたが、現在は4500億円まで増加(30年間で+900億円、年平均+30億円)すると予想される。

     (ご参考:投資的経費の実績及び財政計画の推移) 

    *三鷹市と比較すると、同水準の人口レベルと仮定すると、これまでは平均して毎年20億円以上多くの税金を投入してきた。
    **過去10年の平均は75億円だが、令和6年から11年までの平均は150億円であり、学校施設改築の時期が重なったこともあるが倍増。これも資材高騰などの影響を強く受けている。

    (2)行財政改革等によるコスト削減と新たな公共サービス等への対応のイメージ

     下記に、「行財政改革等によるコスト削減と新たな公共サービス等への対応のイメージ」としてまとめてみましたが、武蔵野市で言えば、以下のような状態にあると考えられます。

    ・今後、都営水道との統合、吉祥寺駅南口再整備などの街づくり、新たな問題として闇バイトから市民を守るための施策、高齢化とともに進む社会保障費の増加、公共施設の再整備費用など、「③新たな公共サービス等」として多額の税金が必要となります

    ・今までは一定の財源の中で公共サービスを提供してきましたが、それでは財源が十分でなく、市債発行や基金の取り崩しで対応しようとしています。

    ・また、「③新たな公共サービス等」に対応しようとしたら職員への業務負担も増えると予想されますが、担い手は減少すると見込まれています。業務の効率化が必要です。

    ・財源のねん出や業務の効率化のためには、事務事業見直しや選択と集中などの「①従来の公共サービスの削減と効率化」により「①行財政改革による行政コスト削減」することが必要です。その結果、「③新たな公共サービス等」を行うための「②新たな公共サービスの原資」を生み出すことが可能となります。

    image.png

     

    ・上述したように、武蔵野市は三鷹市の市民一人当たり1.2倍以上の税金を投入して市政運営しているので、単純に言えば、三鷹市の市民一人当たり1.2倍以上の行政サービスを行っているということが考えられます。疑問に思うのは、すべてが効率的に運営されているのか?本当に必要な行政サービスなのか?ということです。

    ・市職員は、残業が多く労働環境が良くないという表現を耳にします。そうであるならば、必要性の低い事務事業数を統廃合して減らせばよいのではないでしょうか?今後、多くの人手や税金を投入する必要のある事業が控えています

    小美濃市政以前、武蔵野市は外部の有識者による事務事業の見直しを18年行っていません。また、現在の事務事業数を把握していないということです。これで十分な行財政改革が行われてきたと言えるのでしょうか?やはり、これまで18年間で変化した行政サービスにニーズに対応すべく、外部の有識者の方々によって事務事業の見直しを行うことは、必須だと考えます

    ・公共施設についても、これまで通り古くなった建物を立て直すというのではなく、他の自治体より多くの公共施設を保有していることを鑑みて、統廃合、複合化、長寿命化、広域化、延床面積の削減などを真剣に検討しなければならないと考えます。

    ・武蔵野市に外郭団体は14ありますが、三鷹市が5つであり、その数は他の自治体よりも圧倒的に多くなっています。それだけコストをかけているわけですが、本当に14も必要なのかについてもしっかりと考えていかなければならないと考えられます。

    先日お知らせした通り、この先、新しい財政計画から武蔵野市は

    という状況にあることが確認されています。

    小美濃市政以前、特に松下市政において、行財政改革に重点的に対応していたという認識は私にはありません。
    将来の武蔵野市に大きな負担を残さないようにするためには、危機感をもって、一日も早く、様々な観点から『行財政改革』に取り組むことだと思います。武蔵野市には、強力な行財政改革によって抜本的な行財政運営の見直しを実行することが必要だと考えます。

    (ご参考:更なる高コスト化の影響を受けた第6期長期調整計画の長期財政シミュレーションはどうなるのか!?)

    image.png

     *上記の図表は第6期長期調整計画で策定された30年間にわたる長期財政シミュレーションです。

     この時は、「①第ロ期長期計画調整計画の長期財政シミュレーション」にあるように、市債残高は401億円にとどまり、基金座高も117億円が残るというものでした。

     しかしながら、上述したように高コスト化が進んだため、②にある通り、基金残高が大きく減少していく結果として早期に枯渇し、市債発行残高は大幅に増加していくと推測するのが妥当な状況にあります。

    ー------------

    【行財政改革の計画に関する市民意見交換会のご案内】

    ところで、昨年12月23日に行財政改革に関する計画の市民意見交換会が行われましたが、市民の参加は0名でした。

    ぜひ、1月8日に行われるオンラインの行財政改革に関する意見交換会にご参加いただければと思います。

    ・日時:令和7年1月8日(水曜日) 午後7時から8時30分 オンライン(ZOOM)
    ・申込先:第七次行財政改革基本方針及びアクションプラン 意見交換会
    ・資料:中間のまとめとして作成された資料はneo7AP.pdfでご確認いただけます。

    また、この計画については以下の通り、パブリックコメントも募集されています。
    ・パブリックコメント締め切り:12月16日(月曜日)から令和7年1月15日(水曜日)
    ・提出先:意見提出フォーム(第七次行財政改革を推進するための基本方針及びアクションプラン 中間のまとめ 意見提出フォーム)・Eメール・郵送・ファクス・持参いずれかの方法

     この計画については、先日お知らせしたとおりですが、総務委員会で以下のような厳しい意見が指摘されていることをご参考までにお知らせします。
    (私も同意見です。)

     ・項目が多く総花的になっている
     ・財政的なメリットや目標値がない
     ・外部の第三者委員会をやっていくのか
     ・行財政改革というよりも行政評価的なものがみられるが、行財政改革と行政評価と両建てで進めるのはどうか
     ・目標数字がなく進捗度合いをはかれないのではないか

    ー-----------

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし

    *乱筆乱文ご容赦願います。


  • 武蔵野市政ニュース~『新たな五か年の財政計画~大幅な歳出増加と借金増加!』&行財政改革勉強会のご報告&年末のご挨拶

    こんばんは!

    いつも大変お世話になっております。武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

    本日は、武蔵野市の新しい財政計画(第六期長期計画・第二次調整計画(以下、第二次調整計画))についての分析した内容をお知らせします。
    (今回は第一弾で、年明けに第二弾をお知らせします。)

    ー---------------------
    【新しい財政計画の問題点等①~大幅な歳出増加と借金増加】

    武蔵野市の財政規模は、令和6年度予算で815億円となっていますが、令和7年度~令和11年度の財政計画は以下のような問題点が確認されています。

    1.物価高騰を主因に大きく増加した歳出~1年前の財政計画対比で年平均(毎年)+約90億円、5カ年総額では+425億円!
     長期計画においては、五カ年の財政計画を作成しますが、

    • 現行の第六期長期計画・調整計画(以下、調整計画):令和6年度から令和10年度の五か年(下記グラフの左側)  
    • 現在、小美濃市長となったことにより策定されている第二次調整計画(案):令和7年度から令和11年度までの五か年(下記グラフの右側)


    が公表されています。右側の棒グラフの第二次調整計画は、左側の棒グラフの調整計画後の一年後に見直したものですが、次のような大きな変化が生じたことが確認されます。 

    image.png

    (ご参考)近隣自治体との一人当たり歳出額の比較
    ちなみに、武蔵野市の市民一人当たりの歳出額は50.1万円です。豊かな市税収入に支えらえれて、近隣自治体の1.25倍以上の税金を投入して運営されています



    (1)一般会計の予算規模が現行計画の年平均788億円から年平均875億円へと年平均(毎年)+約90億円の増加(五か年総額では425億円)! 

     調整計画でも一定の物価高騰の影響は織り込まれていたのですが、第二次調整計画はさらにインフレの影響が反映されて一般会計の予算規模は年平均で875億円となりました。 

    • これは1年前に公表した現行計画の年平均の支出額である788億円から約90億円(五か年総額で425億円)も増加するものであり 
    • また、令和5年度までの10年間の平均値の704億円からは、170億円以上も増加することになります。

     この約90億円や170億円以上という金額は予算規模800億円の武蔵野市で『年平均、つまり、毎年』増える支出の金額です。

     武蔵野市の歳出が大きく増加することは明らかであり、このことについては強い『問題意識』を持って対応しなければなりません。

    (2)歳出増加の要因はインフレの影響を受ける「物件費」や「投資的経費」など 

     歳出全体で、現行計画対比で毎年(年平均)で約90億円増加するということですが、どのような費用かというと主なものは

    • 外郭団体等を含めた外部機関への委託費を含める「物件費(現行計画対比+26億円(年平均))」 
    • 公共施設等の再整備に係る「投資的経費(現行計画対比+23億円(年平均))」
    • 福祉に係る費用としての「扶助費(現行計画対比+18億円(年平均))」 
    • 人件費(現行計画対比+6億円(年平均)

    となっています。

     上記からわかるように、「物件費」、「投資的経費」、「人件費」などは、明らかにインフレ等の影響によるものです。 皆様ご承知の通り、報道では、円安、人手不足などが継続する見通しからインフレは今後も継続するとされています。 そうなると、武蔵野市の財政的な負担は増加し続けるものだと考えられます。

     (3)インフレの影響で市税も増えるが、歳出増加の方が大きい 

     インフレの影響は一方的にネガティブではありません。歳入も増加しているのでその内容を見ると、
     ・個人所得の増加や固定資産税の評価替えなどがあり、年平均で見ると「市税」が現行計画対比で+39億円の増加
    となりました。
     しかし、その他で歳出の増加分である約90億円のすべてをカバーできるわけではありません。カバーしているのは、

    •  市のたくわえである「基金」の取り崩し(現行計画対比+14億円(年平均))
    •  市の借金である「市債」の発行(現行計画対比+14億円(年平均))

    となっています。また、問題は、
    令和5年度までの過去10年間では基金の「積立金」を年平均40億円程度行うという財政余力のある状況でしたが、 
    ・令和6年度以降は、様々歳出が増えたことにより、基金の「積立金」を計上する余力がなくなっていている状態
    にあることです。

     これから武蔵野市の財政運営は、第二次調整計画で

    となることが確認されています。

     また、税収でカバーできないところは、借金(市債発行)で賄うことになり、そうなると支払わなくてはならない金利も増加することも別途財政的負担が増加する要因となります。この傾向は加速することになると想定されます。

      たった1年違いの計画で
    ・歳出の大きな増加
    ・増加した歳出を埋め合わせるために更なる『基金の取り崩し』と『市債の発行』を増やすこと

    が確認されました。 

     私自身は、この歳出の増加を埋め合わせるためには、事業見直しなどによる業務の効率化を徹底的に進める行財政改革が必要だと考えます。

     このような状況に対して、
    市がどの程度行財政改革を進める意思を示すのか、そのプランを今後しっかりと確認していきたい
    と思います。

     いずれにせよ、市の関係者の方々には、強い『問題意識』と『危機感』をもってご対応することを強く要望していきます。

     また、この財政負担増の問題については、議会内外で情報発信の継続や超党派行財政改革勉強会での情報共有を行いながら、出来るだけ多くの市民の方に問題意識を持っていただくように、しっかりと周知してまいります

    ー-----------

    【行財政改革勉強会についてのご報告】

     市側に行財政改革の勉強会の一環として、市側が進めているDXについてどのようなことを考えて、進めようとしているのかをレクチャーしてほしいと相談したところ、小美濃市長が了承して下さったのか快諾の返事を頂きました。
     来年1月~2月にレクチャーをしてもらう予定となっています。

     また、本日、横浜市長時代に行財政改革を推し進めた中田宏参議院議員とお話しする機会があったのですが、勉強会の講師をしていただけたりするものか、ということを尋ねてみたところ、こちらも前向きな返事を頂きました。

     福田かおる衆議院議員からも、国が進めようとしている『デジタル行財政改革』について、必要に応じて国の関係者からのレクチャーなどサポートしてもらえるということにもなっています。

     しっかりと情報のインプットをして、皆様に情報発信(アウトプット)できるように活動してまいります。

    ー-----------

    【年末のご挨拶】

    本年も残り僅かとなりました。
    この一年間大変お世話になりました。

    昨年来、これは多くの方にご支援を頂いた結果、小美濃安弘市長、福田かおる衆議院議員、東まり子都議会議員と私共が推す候補者が当選することになりました。市政、都政、国政が連携して、山積する武蔵野市の課題に取り組むことができることは大きなメリットになると考えています。

    厳しい環境下での選挙戦を通じて、市民の方から『武蔵野市を立て直してほしい』などのような『強い期待』と『変革を求める声』をたくさんいただきましたことを強く実感しております。

    皆様のご期待に応えるためにも、議会内外から武蔵野を立て直し、市の発展・市民生活の向上に資する活動と山積する問題解決に取り組む所存です。

    どうぞ変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

    皆様のご健康とご多幸をお祈りし、
    穏やかなお年を迎えられますことをお祈り申し上げます。

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし

    *乱筆乱文ご容赦願います。


  • 武蔵野市政ニュース~長期計画の策定委員との意見交換会を実施!財政計画の『コスト負担は年平均+90億円増』が明らかに!!など

    こんばんは!
    いつも大変お世話になっております。

    昨日、武蔵野市の第六期長期計画・第二次調整計画(以下、第二次調整計画)の策定委員会の方々と市議会議員との意見交換がありました。
     (*)第二次調整計画(案)のリンク先はkeikakuan.pdf

    今回の意見交換会は、議員一人当たり10分(委員の発言時間を含める)という本当に短いものです。議員25人と策定員の方が意見交換するので、10分という時間は致し方ないのですが・・・

    その概要について以下の通りご報告します。

    (*)令和5年11月30日に第六期長期計画・調整計画策定委員会より受けた本答申を尊重し令和6年度から5年間を計画期間とする第六期長期計画・調整計画(以下、調整計画)を策定したのですが、令和5年12月24日の市長選挙で小美濃市長が誕生したことにより、小美濃市長の公約や進めたい政策を反映させるために、第二次調整計画が策定されることになっています。

    私が意見交換として取り上げたのは以下の3つのテーマについてです。

    1.学校改築関連
    2.行財政関連
    3.将来人口推計関連

    ー-------概要ー--------

    1. 学校改築関連・・・メリットとデメリットを関係者に説明したうえで、関係者の意見を聞くようにしてほしい!

     「子ども、教職員、保護者、地域」の意見を聞くとしているが、財政面、建築面、教育環境面において、メリットとデメリットを「子ども、教職員、保護者、地域」などの関係者にしっかり伝えた上で、それら判断材料を基にした意見を聞いてほしい

     (*)以下にありますが、例えば、大きく財政負担の増加があることを知らせた上で、この武蔵野市の学校改築をどうするのかということを判断していただく必要があると考えています。

    2. 行財政関連・・・インフレで大きな財政負担の増加(現行計画対比で年平均+90億円)!これまで以上の危機感をもった財政運営を!

     調整計画は令和6年度から令和10年度までの5カ年の財政計画を策定、第二次調整計画は令和7年度から令和11年度までの5カ年の財政計画を策定しているのですが、調整計画から1年後見直した第二次調整計画で、財政負担について大きな変化があったことについて言及しました。

     詳細は後日お知らせしますが、1年しか変わらないのに、
     ・年間の平均の予算が調整計画は788億円
    であったのに
     ・第二次調整計画では875億円に増加
    していることが明らかになりました。1年後に見直した結果、90億円近く支出が増えることになるのです!

    (ご参考:過去10年平均、調整計画(5カ年)、第二次調整計画(5カ年)の年平均の規模)

    image.png

     また、上記グラフの左にある棒グラフは令和5年度までの10年間の年平均の歳出がは704億円でした。これまでは市政運営にかかる費用は704億円程度の規模でしたが、これから先の5年間は880億円に増加するということでもあります。大幅な増加です!

     以上のように、第二次調整計画においては、インフレの影響等を受けて大きな財政的な負担増が生じたことが大きな変化として明らかになっています。 担当の方たちがどのように分析して、市長に報告したのかについて疑問が残るところですが、これまで以上の危機感をもって無駄をなくす財政運営を行うための行財政改革を推進しなければなりません

     執行部にも、しっかりとこの問題について強い危機感を持って対応することを期待すると同時に求めてまいります

     また、このように現行計画対比で90億円もの財政負担が増加する見通しとなったことについては、市報を通じて、比較した内容を市民の方に知らせる必要があると考えます!

    3. 将来人口推計関連・・・将来人口推計するにあたり、流入する人口は全国の日本人人口の人口減少の影響を織り込むようにするべきではないか!?

    (*)以下、わかりにくいところはあるかもしれません。。。

     現在、武蔵野市の将来人口推計では、

     ・流入する人口、流出する人口を見込む際に、現在は流出数と流入数の差をとり、
     ・武蔵野市の人口で割った純入出率というものから流出入の合計を推計しているが、

    この推計方法について、
     ・流出する人口は武蔵野市の人口を分母にするのは良いが、
     ・流入する人口は全国の日本人人口を分母にする方が、正確に人口を見込めることになるのではないか
    ということを提案したものです。

     以下のグラフは単純化しているものですが、前提として、
     ・武蔵野市に毎年1.2万人の人口流入と1.1万人の人口流出だとすると
    現在の将来人口推計方法は、この差の1000人がどうなるかということを、武蔵野市の人口をベースに推計し続けます。

     私が持っているこの推計方法の問題意識は、例えば、現在、1.2億人いる人口が半分の6000万人になったら武蔵野市の人口はどうなるのか?ということですが、現在の将来人口推計では、その影響は織り込まれません

     これで正しい将来人口推計値が算出されるのとしてよいのでしょうか?人口減少が想定されている中、この推計方法では武蔵野市の人口が過大に推計され続けることになると考えられます。

    image.png

     この問題を修正するには、
     ・流出数は1.1万人で武蔵野市の人口15万人とすると、その流出率は7.3%になりますので、
     ・出生、死亡、流入した数などを含めた武蔵野市の将来の人口に対して、毎年7.3%を乗じて流出数を見込み、
     ・流入数は、全国1.2億人で1.2万人の流入があるのならば、流入率は0.01%として、
     ・全国の人口が1億人に減少した場合は1万人の流入となり、人口が6千万人に減少した場合は6000人の流入
    となるように、

     ・流入と流出の差ではなく(これは、流入も流出も分母が武蔵野市の人口ということになります。)
     ・流入と流出を別々にして、流入は全国の日本人人口を分母とした流入率、流出は武蔵野市の人口を分母にした流出率
    を用いて算出する方が良いと提案するものです。

    以上、取り急ぎご報告となります。

    (*)財政計画については、簡単に「年平均+90億円の財政負担増」になったことをお知らせしましたが、後日、改めて90億円の内訳等について分析したものをお知らせします。

    ー-----------

    乱筆乱文をご容赦ください。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし


  • 武蔵野市政ニュース~行財政改革勉強会発足のお知らせ!等

     12月18日、令和6年第4回定例会が閉会となりました。各議員からの一般質問や委員会などで様々市政について議論されました。
     私に関して言えば、今回の定例会では、武蔵野市の 行財政改革に注力するという意思を議会内外でお知らせ することが一番大きなものだったと思います。
    本日は、この行財政改革に関連して以下の2点についてご報告したいと思います。

    1.行財政改革勉強会発足について(目的、参加者等)

    2.市が総務委員会で行政報告した「行財政改革基本方針とアクションプラン」について→総務委員会では割と厳しい指摘をされていました

    ー-------------------------

    1.行財政改革勉強会について 

    本日、任意の団体となりますが、超党派議員による 行財政改革 に関する勉強会が発足しました。

    全議員にお声がけしたところ、今回、参加の意思を示されたのは、以下の11名となりました。
      #きくち由美子 議員  
      #大野あつ子 議員
      #深田貴美子 議員
      #東山あきお 議員
      #宮代一利 議員
      #本多夏帆 議員
      #小林まさよし
      #さこうもみ 議員
      #山崎たかし 議員
      #下田ひろき 議員
      #川名ゆうじ 議員
      (議席番号順)
     本当に超党派のメンバーとなりました。来年以降、勉強会を実施していく予定です。

     勉強会にご参加いただく議員とともに議会から、 
     ① 財源と事業効率の最適化によって、質の高い行政サービスを継続的に市民の皆様に提供する
     ② 仕事量が多いとされる市職員の労働環境の改善や負担軽減を図る。中長期的な担い手の減少にも対応する
    ことを目的として、行財政改革を進め、個人的には、下記にあるような○○な街ナンバーワンと言われるように働きかけていきたいと考えています。(すべては難しいかもしれませんが、、、)

    image.png

     なお、本日行われる予定でしたキックオフミーティング(*)のために作成した資料をご参考までに添付いたします。(*)本日の本会議終了後、15時を予定していた広報委員会が開催されるまでミーティングを行うつもりでしたが、本会議が15時近くまで開催されたためミーティングは開催されませんでした。

    2.「第7次行財政改革基本方針とアクションプラン」について 
     武蔵野市は、『第七次武蔵野市行財政改革を推進するための基本方針及び武蔵野市行財政改革アクションプラン(令和7~11年度)中間のまとめ』について行政報告を行いました。 

     詳細は以下のリンク先の通りですが、パブリックコメントを募集しているので、是非、ご一読いただきご意見等を市にお寄せください。募集期間は令和7年1月15日(水)までです。

    リンク先:第七次武蔵野市行財政改革を推進するための基本方針及び武蔵野市行財政改革アクションプラン(令和7~11年度)中間のまとめ|武蔵野市公式ホームページ

    ところで、この「第7次行財政改革基本方針とアクションプラン」(以下、「第7次」とします。)については、総務委員会で議員と執行部が議論していましたが、議員から以下のような指摘がありました。

     私も、上記の指摘の通り、行政評価が多く、いわゆる一般的な行財政改革ではない、行財政改革といえるのか?という印象があります。

     この点については、市側からは「行政の質を上げることも目的」という答弁がありました。
     確かに、行政の質を上げることはとても重要です。
     しかし、行財政改革とは別のものとして管理運営する方が良いのではないかと思うところです。

     一般的な行財政改革ではない、行財政改革といえるのか?という例について、この第7次では、
     ・広聴の充実及び広聴と広報の連携の推進
     ・「伝える」「伝わる」情報提供の推進
    という項目があります。これらが一般的な行財政改革といえるのかは疑問を持たざるを得ません。

     また、令和3年度から令和4年度の第6次では、下記の通り
     ・住民投票条例の制定・施行
    が行財政改革のアクションプランとされていました。

     全部見切れているわけではありませんが、過去にさかのぼってみると、第3次までは一般的な行財政改革であったものが、平成25年からの第4次から行政評価と混在してきた模様です。

     いずれにせよ、今回、市が示した第7次は(第6次も同様だと思いますが)、本当に行財政改革といえるのか疑問に思うところであり、腑に落ちていない状況です。

    以上、取り急ぎご報告となります。

    ー-----------

    乱筆乱文をご容赦ください。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし


  • 武蔵野市政ニュース~ご報告:超党派による有志議員の行財政改革に関する勉強会を立ち上げる予定です!

    いつも大変お世話になっております。
    武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

    本日は、昨日より武蔵野市議会議員に、
    ・行財政改革推進のための勉強会
    を有志議員で行いたいという案内状を手交し始めました。
    最終的にどのくらい参加いただけるかは不明ですが、現時点で20名を超える議員に手交しているところで、全議員に配布予定です。

    『行財政改革』は私が武蔵野市議会議員を志す一丁目一番地の政策でした。
    しかし、これまでは武蔵野市を一日も早く変えなくてはならないという想いから、大きな意味での『市政改革』に私のリソースの多くを注力してきました。
    3つの大きな選挙が終わり、『市政改革』は実現できたと考えられますので、これからは少子高齢化や財政的な問題の顕在化などといった課題のある将来を見据えて、『行財政改革』に私のリソースの多くを注力していきたいと考えています。

    ー----------------
    〇行財政改革に必要性について
    武蔵野市の未来のためには、強力な行財政改革が必要です。主な理由は以下の通りです。
    ①武蔵野市は近隣自治体と比較して外部への委託費や公共施設が多くあり、高コスト化が進んでいるということ
    ②昨今の物価高騰などにより、更に財政負担が増加する見通しであること
    ③市民の方がより効率的で質の高い行政サービス受けられるようにするため
    ④仕事量が多く疲弊しているといわれる市職員の労働環境の改善や負担軽減の必要性、そして、中長期的には少子高齢化が進む中で担い手が減少していくという要因などの対策として抜本的な事務事業の見直しが必要であること
    ⑤武蔵野市は現在の行政サービス(事務事業)がどのくらいの数があるか把握していない点などから、十分な行財政改革が行われているのかどうか不明なため

    〇今後の活動等
    参加者からの意見を伺いながら進める予定ではあり、未確定なところはありますが、
    ・1~2カ月に一回程度
    ・武蔵野市や他自治体の財政状況や公共施設の状況等の確認
    ・随意契約を含めた契約の在り方
    ・財政援助出資団体の在り方
    ・財政面だけではなく職員の労働環境改善の観点からの事務事業の在り方
    ・他市の行財政改革の状況
    ・テーマによっては執行部からのレクチャーを受ける
    ・参加する議員は、原則、自分の関心のある行財政に関連するテーマについて発表する
    ことなどを行ってまいりたいと考えています。

    議員によってそれぞれ問題意識や専門性が異なりますが、多くの議員が情報、知識、問題意識等を共有しながら、必要に応じて執行部に要望書や意見書を賛同する議員ともに提出していきたと考えています。

    〇議員向けの案内状

    以上、取り急ぎご報告のご報告となります。
    引き続き、よろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    こばやしまさよし


  • 市政意見交換会(9/27)のご案内と一般質問の概要についてのご報告

    こんにちは!
    武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

     現在、令和6年第3回定例会が行われております。9月3日~5日において、23名の議員が一般質問を行いました。
    (一般質問とは、定例会において、議員が市の施策の状況や方針などについて、報告、説明を求めたり質問することをいいます。)

     また、9日から13日まで総務・文教・厚生・建設委員会、外環道路特別委員会が開催されました。
     週明けの18日から決算特別委員会が開催され令和5年度決算について審議される予定となっています。

     本日の武蔵野市政ニュースは、

      1.市政意見交換会(9/27)のご案内
      2.私が行った一般質問の概要のご報告

    となります。もっと早くご報告したかったのですが、様々予定が入ってしまい遅くなってしまいました。申し訳ありません。



    1.市政意見交換会のご案内

     9月27日(金)の18時30分から20時過ぎをめどに、武蔵野スイングホール南棟10階のスカイホールにて市政意見交換会を行います。
     ご都合の良い方はお越しください。

     今回の市政意見交換会は、出来るだけ皆様と対話できるようにしたいと考えています。

     (*)今回は幅広くお誘い申し上げるため、また、資料の準備のため、お越しいただける方は勝手を申し上げて大変恐縮ですが、事前登録制としてお願いすることになりました。遅れていらっしゃる場合も含めて、事前(前日までに)にメール、電話、SNS等を通じてお知らせ願います

    2.一般質問概要

     一般質問は、小美濃市長の施政方針にあった「市民の皆様の力をお借りしながら、ムダを省き日本一市民のために働く市役所を目指す」の実現をテーマに、以下の3点について行いました。 

    (1)子どもたちが『生きる力』をつけるための武蔵野プレイスの未利用の会議室を活用する! 
     ・・・未利用の会議室などのスペースを子どもたちに開放する

    (2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用
     ・・・賑わい創出などを目的に古くて使用頻度の落ちたピアノを「ストリートピアノ」で活用していく!

    (3)行財政改革の強力な推進
     ・・・長年行われなかった有識者や市民と協働した第三者による行財政改革委員会を設置して事業(事務事業)・補助金の見直しを行い、物価高騰などで増加する財政負担に対応していく!

     ただし、当日の市側の答弁は、必ずしも良いものではなく、残念ながら、要望に対して100点満点で30~40点くらいという印象でした。

     一般質問の概要は以下の通りです。

    ――――――――――――――――――――

    (1)子どもたちへの投資としての武蔵野プレイスの活用

     背景としては、8月18日に市内の中学校の代表の生徒が議会にて要望等を伝える『子ども議会』が開催されたことにあります。子どもたちからの印象的な発言は、「将来に不安を感じでいる」、「子どもたちに投資して欲しい」というものでした。

     そこでの子どもたちの要望の一つが、週末や長期期間中、学校をスタディカフェ(カフェのように声を出しながら勉強できる場)として使いたいということだったことにあります。

     この要望に応えられるように、平均的な未利用率が20%以上の「会議室」や問題ある利用がされている可能性のある「ギャラリー」を積極的に子どもたちなどに提供することを市側に提案しました。

     会議室については、4階のフォーラムを含めて、開放できるかどうかを検討するという前向きな答弁を得ました。しかし、ギャラリーについては前向きな答弁を得ることができませんでした。

     ギャラリーの利用に問題があるという点については、「ギャラリー」が営業目的で利用されている可能性があるというものです。具体的には設計事務所が、年間50日近く建築物関連の展示を行い、また、無料相談というようなチラシを置いているということにあります。このような利用には公益性があるとは考えられなく、利用を制限するのが妥当だと私は考えます。このような使われ方をするならば、フリースペースとして、子どもたちを含めた一般の方々が使える場所として提供するのが望ましいと考えます。

     市側はただちに利用制限するという答弁ではありませんでしたが、「ギャラリー」の問題については今後も利用制限されるように働きかけていきたいと考えています。

    (2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用

     今回の定例会で可決されたのですが、スイングホールにファツィオリというメーカーのグランドピアノが購入されることになりました。

     武蔵野市はこのピアノ購入によってグランドピアノの保有台数が1台増えて14台になります。今回提案したのは、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを「ストリートピアノ」として活用することです。

     せっかく新しいピアノを購入するのならば、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを、例えば期間限定のイベントにおいて、市役所、武蔵野プレイスのギャラリー、吉祥寺駅構内、吉祥寺アトレなどにストリートピアノを設置することで誰もが自由にピアノを弾き、それを聴いて楽しむ機会として、活用されれば面白いと考えています。

     再質問では「面白いアイディアで前向きに研究したい」という市長答弁でしたが、冒頭の答弁は、「管理上の問題など課題が多い」というもので、必ずしも積極的な姿勢とまでは言えませんでした。

     小美濃市長の公約に、「日本一の文化・スポーツ都市」と「ムダを省く」があります。課題はあるのかもしれませんが、しっかりと課題を解決するための研究をしていただき、公約実現のためにも、古いピアノを「ストリートピアノ」にて活用することをお願いしたいと思います。

    (3)行財政改革の強力な推進

     本件は、強力に行財政改革」を推進するために、事業(事務事業)や補助金を見直すことを目的に、市内外の有識者や市民から構成される第三者による委員会を設置することを求めたものです。

     武蔵野市は、かつて、土屋正忠元市長の時に4000万円にも上る高額退職金問題を是正するということがありましたが、下記の通り、市内外の有識者や市民と協働した行財政改革に関する委員会が設置されて議論されていました。

     ・昭和59年7月 武蔵野市行財政点検委員会(土屋元市長)
     ・平成7年10月 武蔵野市中期業財政運営懇談会(土屋元市長)
     ・平成11年3月 武蔵野市新世紀の市役所の組織・経営を考える委員会(土屋元市長)
     ・平成17年1月 武蔵野市行財政改革検討委員会(土屋元市長)
     ・平成19年11月 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会(邑上元市長)
     ・平成21年3月 武蔵野市補助金評価委員会(邑上元市長)

     このような議論が行われた結果、議会の過去の議事録を見ると、かつて「武蔵野市は行財政改革のリーディングシティ」と発言されていたことが確認されます。しかし、最後に事業(事務事業)の見直しがされたのは平成18年度と推定されています。以来18年間、庁内の職員による内部的な事業(事務事業)等の見直しは行ってきたけれども、第三者による委員会が見直しを行ったという事実はありません

     平成18年度と令和6年度予算の規模を比較すると、歳出の規模は1.45倍、歳出の中でも外部に委託する費用を含める物件費は1.83倍となっています。大きく増加した物件費などの歳出に伴って、これまで事業(事務事業)や補助金は増加し続けてきたと考えられます。

      武蔵野市の財政は、直近の資材高騰に伴う公共施設等の再整備費用の大幅増に加えて、小美濃市長の公約にある吉祥寺駅南口再整備などの大規模事業推進のために多額の財政的な負担が増えることが予想されます。

     このような現状を踏まえると、市長交代を機に、
     ・不要不急の事業(事務事業)がないかどうか
     ・時代にあった政策に見直す必要がないか
    などという観点から、事業(事務事業)や補助金の見直しを第三者による視点で行う必要があると考えています。

    以上のように、今回は、松下前市長の時には全く行われなかった第三者による委員会を設置することにより、行財政改革を強力に推進してほしいと要望したのですが、「令和7年から始まる第7次行財政改革の基本方針を策定中。その先の基本方針もしくは行財政改革の進め方については、議員の言う点も含めて今後ご検討していく。」という市の担当の方からの答弁でした。

     議会でこの話を聞いた時には、現在検討中の第7次行財政改革で検討していくという前向きな答弁だと捉えました。しかし、後日担当にどのように進めるのか具体的な話を聞こうと確認したところ、「第7次行財政改革の基本方針等はほぼ出来上がっており、第三者による委員会を設置するとするのは難しいと部長が答弁した」ということでした。答弁では第7次計画がほぼ出来上がっていて難しいとは発言していませんでした。市の担当の方からの答弁は極めて分かりにくいものだったと認識しています。

     この担当の方の説明通りに第8次行財政改革アクションプランから織り込むとしたら、令和11年からの話になるのだと思うのですが、それでははっきり言って遅すぎます。

     「難しい」という話でしたが、まだ検討中であり、「不可能」というわけではありません。私が武蔵野市の市議会議員を志したのは、「武蔵野市には豊がゆえに無駄も多い。先進的な行政サービスやヒトづくり・まちづくりを進めるには無駄をなくすための強力な行財政改革が一丁目一番地で取り組むべき政策」と考えたからでもあります。

     有識者や市民と協働する第三者から構成される行財政改革委員会をスピード感をもって設置することを含めて、今後も、行財政改革の推進が最優先事項として、議会内外において様々な観点から「全力」で働きかけてまいります。