こんばんは!朗報です!
本日は、懸案の吉祥寺南病院の事業継承先が
・東京巨樹の会
に決定したということで、市役所において、12時半より記者会見が行われました。
(ホームページはこちら→グループ一覧|カマチグループ 巨樹の会)
武蔵野市の近くでは、小金井リハビリテーション病院(〒184-0013東京都小金井市前原町1丁目3番2号)を経営されています。
記者会見の概要を以下の通りお知らせします。
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1.吉祥寺南病院の休診と継承問題
(1)吉祥寺エリアを中心とした医療問題
市内には、吉祥寺エリアでは吉祥寺南病院、中央エリアには陽和会、武蔵境エリアには赤十字病院がありましたが、下記表のとおり、松井病院、水口病院、森本病院の病床廃止等があり、また昨年9月に吉祥寺南病院が休診を決定し、吉祥寺エリアでは救急病床数が0になるということになりました。
これは吉祥寺エリアでは当然大きな問題ですが、全市的にも影響がある医療問題となりました。
(2)休診になったことによる問題・影響
そもそも吉祥寺南病院が休診となっていたことの主な問題は次の点が挙げられます。
①吉祥寺地域の二次救急医療機関、災害拠点連携病院がなくなる
②休日診療(1病院、2診療所)を行う病院が陽和会病院のみとなってしま
(3)休診となった主な要因
休診となった要因は以下の通りと認識しています。
・老朽化による建て替えが必要だが、建設費高騰がネックとなった
・コロナの影響もあり地区計画の変更を踏まえた建替え計画がとまった
武蔵野市では、昨年9月に休診になるころから、小美濃市長を筆頭に市職員や関係者が事業継承先が見つかるように努めていました。
このように事業継承先が決定したことは高く評価できます!
なお、市民の中では、松下前市長が、もっと積極的にこの問題に取り組んでいれば、休診になることなく事業継承先が見つかったのではないかという声があります。
2.記者会見概要
(1)事業継承先は東京巨樹の会に決定
記者会見が行われ、事業継承か東京巨樹の会に決定したとありました。
記者会見の参加者は
・吉祥寺南病院(医療法人啓仁会)
・社会医療法人社団 東京巨樹の会
・小美濃安弘市長
でした。
(2)この記者会見での説明や質問は以下の通りとなっています。
(注)できるだけ正確であるように心がけておりますが、不完全、不正確なこともあるかもしれないことをお含みおきください。
《説明》
・小美濃市長
地域医療を支えてきた病院が診療休止となり、二次救急、災害時医療において危機的状況となった。事業継承する東京巨樹の会が、早期に新たな病院ができるようできるだけの支援を行う。
・啓仁会:矢吹様
診療を休止。地域、近隣の医療機関にご不便、心配をかけた。改めてお詫び。診療休止を決定してから、昨年6月。継承先を医療法人に限定して探索を行ってきた。承継することになり、小美濃市長にご報告した。吉祥寺地区の緊急、災害時医療に道筋がついた。
・東京巨樹の会:蒲池様
災害時医療につよい要望があった。新病院を同じ土地に、災害時医療、救急医療、回復期リハビリテーション病棟を併設して地域の皆様に貢献したい。
市民の皆様の声、行政、医師会と話をして良い病院を皆様と一緒に作っていきたい。
(3)記者からのQ&A(Qが記者です。)
Q小美濃市長へ:できるだけの支援というが、民間企業の経営をどのような形で支援していくのか?
A.行政的な手続きが始まる。東京都の認可。円滑に手続きが進むようにしたい。規模は、今後の検討。用途制限のための、地区計画などの支援を行う。
用途地域なども検討する。近隣の方々との対応、南町コミセンとの調整について支援。
Q.小美濃市長へ:災害時の懸念。市民の声はどんなのだったのか?
A.吉祥寺地域の救急病院が10年間で339病床数の減少があった。昨年の9月をもって地域の方々は大変心配していた。喜ばれることと思っている。
Q.蒲池様へ:再開の時期は見えているのか?
A各種手続きがある。どれくらいの時間に係るかによってかわってくる。武蔵野市としては、東京都に対して1日も早く手続きが進むようにお願いしていく。都市計画等の手続きも早く進める。具体的には、というのはいつくらいというのは言えない。
可能な限り早急に進めていく。壊して建てるということなので、年単位はかかると思っている。
Q小美濃市長へ:年単位ということだと今の問題は変わらない、ということについてどのような対応をするのか?
A休日診療を医師会と協議をして、当番制を敷いてもらって、陽和会病院に当番を増やしてもらった、2次救急については、陽和会と赤十字にお願いしている。救急搬送先が減っているのは間違いないが、1日も早く打開したいと思う。
Q矢吹様へ:継承先については、ここまでで9カ月経過した。長期間かかったのは?病院経営の問題なのか?理由と背景を知りたい
A.エレベーターが止まったり、漏電があったり、一時は長く続けようとしていたが、老朽化の問題があり、大変なことになると考えて、踏み切った。
物価等高等、建設費特に。ベッド数も希望されている。これに取り組んでくれる病院もすくなく、危機意識を持っていた。巨樹の会が入ってくれた。認可になるまで一心同体で努力していきたい。
Q蒲池様へ:建て替えについて、診療再開、南町の高齢者の方から、高齢者が多いから、建替えだと5年かかるといっていた。現状のままで再開して、建替えしていくというのはどうなのか?
A今の病院では診療再開は難しい。老朽化のため。
Q蒲池様へ:建替えの時期と事業費はいくらとみているのか?
A思案中。
Q経済的なコストを考えていると思うが、建替えコストは巨樹の会でやるのか
A現状は、市の財政的な援助は想定していない。
Q病床など規模感は?
A数やサイズはいえないが、確実に増えると思う。
2000~3000台の救急病院を引き受けていた。
救急とリンクした複数の診療科は必要。
ベッドもできるだけ確保する。
Q蒲池様へ:2次救急医療機関、前の病院の役割を果たしていくということでよいのか?
Aそう考えている。
Q小美濃市長へ:医療機関の経営が厳しいなか、財政支援はしないというが、財政支援を検討することがあるのか?市内の医療体制の維持のために、市として何かするのか?
A具体的なものは何も決まっていない。行政手続きの支援はする。財政的なものは念頭にない。
全市的に踏まえての体制については、重要な問題。老朽化した病院も多い。第二第三の廃院がおこらないように、今後考えていかなければならない重要課題と認識している。
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現在、建設費高騰で、順天堂病院の移転中止、中野サンプラザの計画変更、小金井市庁舎の入札不調(応募がゼロ)という状況です。
建設されて開院するまではどうなるかわからない状況ではありますが、前に進んだのは事実で、まずは一安心かと。
ご尽力いただいた皆様には感謝申し上げます。
以上、取り急ぎご報告いたします。
武蔵野市議会議員
小林まさよし