昨日(7月9日)、全員協議会が開かれ、「武蔵野公会堂の当面の方向性の検討状況について」議論が行われました。
公会堂を巡っては、中東情勢の悪化等に伴う先行き不透明感を理由に「工事の入札が中止」となっていましたが、今後の方向性として、市側から以下の3つの方向性(計10プラン)が提示されました。


① 既存施設の「改修」
・メリット:これまでの文化機能が継承できる
・デメリット:17年後に建築後80年を迎える施設に多額のコストがかけて回収することになる
② 新規施設への「改築」
・メリット:この先60年間利用することを前提とすると、単年度あたりのコストで見ると割安で、最新施設に生まれ変わる
・デメリット:一度建て替えてしまうと、将来の「吉祥寺駅南口の再整備」の選択肢を狭めてしまう(蓋をしてしまう)
③ 既存施設の「解体」(→その後は、更地化、または暫定施設の建設)
・メリット:コストを抑えられる
・デメリット:これまでの文化機能を十分に継承できるかという課題がある
これらについて、「❶コスト」「❷工期」「❸文化機能の継承」「❹将来を見据えた街づくり」の4つの観点からどれがベター、或いはベストであるかを判断することになると考えられます。
昨日の各議員の発言を聴く限り、個人的には「③ 解体(特に暫定施設の建設)」が良いのではないかと意見する議員が多かった印象を受けました。
私自身も、総合的に勘案すると、「③ 解体」が望ましいと考えています。主な理由は以下の4点です。
➊ コスト面の優位性
改修には20億〜30億円規模の費用が見込まれるのに対し、③の「解体のみ」であれば約5億円、「暫定施設(1,000㎡規模)の建設」でも約12億円で収まります。財政負担の観点から「③解体」に大きな優位性があります。
❷ 工事期間は長くなるが、将来の取壊期限の制約解除のメリットはある
解体の工程が入るため改修よりトータルの期間は要するものの、工期短縮の可能性があるとも答弁がありました。また、与座議員の意見にありましたが、一度解体することで「築80年を目途にいずれ取り壊さなければならない」という時間的・構造的な制約から解放されることも別のメリットとして想定されます。
❸ 文化機能の継承~音楽演奏は難しいが一定の文化活動は可能
従来通りの本格的な音楽演奏などは難しくなるかもしれませんが、工夫次第で一定の文化活動を継続することは十分に可能だと考えます。
❹ 将来を見据えた街づくりへの契機
とても重要なことだと考えています。公会堂を解体して更地や暫定施設にすることで、多くの市民が「新しく生まれた空間」を実際に目にすることになります。これが、「この土地を活かして、吉祥寺駅南口の再整備をどう進めていくべきか」を、多くの市民の皆様と共に考える素晴らしい契機(きっかけ)になることを期待したいと考えています。

まだ確定したことはありませんが、各議員の意見を受けて市側が検討を進め、また、議会との議論が行われるものになると考えられます。
武蔵野市の確かな街づくり、課題の多い吉祥寺駅南口の再整備推進、そして未来に過度な負担を残さない選択となるよう、これからも責任を持ってしっかりと向き合ってまいります
以上、取り急ぎ、ご報告します。
武蔵野市議会議員
小林まさよし
