武蔵野市の財政の特徴①~武蔵野市は圧倒的に財政的に豊かな自治体!


こんにちは!
いつもお世話になっております。
6月17日に開催されました本会議にて一般質問を行いました。

大きく3つの質問をしましたが、そのうちの一つが『行財政改革』に関する市の考え方を含めた『財政関連』についてでした。

その概要をお知らせしたいと思います。
ただし、一度ではお知らせしきれないので何度かに分けて武蔵野市の財政の状況をご報告させていただきたいと思います。

今回は、特徴のその①として、『武蔵野市は圧倒的に財政的に豊かな自治体!』であるということを下記の通り、ご報告いたします。すでにレポート等で繰り返しお知らせしている内容となりますが、ご容赦願います。



<一般質問について>

 一般質問とは、議員が、行政について、市民の福祉の向上のために持った問題意識や要望を投げかけて、市長など執行部の考え方や施策について報告を求めたりするものです。
 今回の一般質問では、小美濃市政となったことや昨今の建設費高騰などの変化がありましたので、改めて、市が『行財政改革』を含めて今後の『財政運営』についてどのように考えるのか等について質問いたしました。


 私個人としては、少子高齢化・人口減少の社会の到来、これに加えて建設費高騰による財政上の負担が大きく増加することを踏まえると、武蔵野市には『行財政改革』がこれまで以上に必要性が増したと強く感じており、『危機感』を持って対応していかなければならないと考えています。今回の一般質問の機会においても、私以外にも、大野議員、宮代議員、本多議員、東山議員が、公共施設の在り方、契約(入札や随意契約の問題など)の在り方などについて質問していました。『行財政改革』に関連した質疑であったと認識しています。

 会派も議員も限定されているものの、これだけの議員が取り上げていることを、執行部は強く認識して、今後『行財政改革』を強力に推進していただきたいと考えています。

 なお、私を支持頂いた方には、私の財政に関する問題意識に共感してくださる方が多くいらっしゃいます。私が『武蔵野市議を志した原点』といえる問題でもあります。
 この問題については、これからも支持者の皆様のご期待に応えるように、議会内外でしっかりと訴えてまいります


【武蔵野市の財政の特徴①~武蔵野市は圧倒的に財政的に豊かな自治体!】

 税収の状況を見るのに、市民一人当たり市税という指標がありますが、令和4年度の武蔵野市の市民一人当たり市税は29.2万円となっています。担税力のある市民の方々に支えられて、近隣自治体と比較しても圧倒的に高い水準です。 

 (注)市民一人当たり市税が高いというのは、武蔵野市の税率が高いというのではありません。土地価格が高いなどから固定資産税が他の自治体よりも多くなること、また、収入の多い方が他の自治体よりも多いということが影響しています。

 隣の三鷹市の市民一人当たり市税は21.0万円ですが、この水準は多摩26市の中でも4番目の水準です。2番目が立川市の22.4万円、3番目が府中市の21.2万円となっています。

 この市民一人当たり市税ですが、三鷹市との差は8.2万円となっています。武蔵野市民が14.8万人とすると、120億円(=8.2万円×14.8万人)以上の財政的な豊かさがあるということになります。武蔵野市は、三鷹市よりも1年間あたり120億円以上も様々税金を投入できるとても豊かな自治体です。  

 問題は、この120億円の使い方を誤れば未来の大きな負担になり得るということです。未来を見据えて有効に活用されなければなりません。 

 しかし、残念なことに、このシリーズで概要をお知らせすることになると思いますが、武蔵野市の財政運営は明らかに『高コスト化』が進んでいて、将来的に大きな負担が残る可能性がある状況になっています。 

 小美濃市長からは、「これまで以上に財政規律について厳しく対応していく」という答弁がありました。強い危機感をもって行財政改革に当たっていただくことを期待していきたいと思います。

【令和4年度市民一人当たり市税】


 なお、令和4年度武蔵野市の市民一人当たり歳出額は50.7万円です。以下の表のとおり、近隣自治体よりも市民一人当たり10万円以上多い税金を使っているということになっています。

 武蔵野市が担税力のある市民の方に支えられた結果、歳出の面からも武蔵野市は本当に財政的に豊かな自治体であることをご確認にただけると思います。

 *この50.7万円の税金の使われ方については、後日、お知らせしたいと思います。

【令和4年度市民一人当たり歳出額】

 


以上、今回は、武蔵野市が『圧倒的に財政的に豊か』であることを、市民一人当たり市税及び歳出の観点からご報告させていただきました。
次回は、『公共施設等の保有量が大きく、建設費高騰の影響を受けて財政を圧迫』として、武蔵野市の財政上の特徴②をお知らせしたいと思います。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

武蔵野市議会議員
小林まさよし