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  • 武蔵野市政ニュース~ご報告:超党派による有志議員の行財政改革に関する勉強会を立ち上げる予定です!

    いつも大変お世話になっております。
    武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

    本日は、昨日より武蔵野市議会議員に、
    ・行財政改革推進のための勉強会
    を有志議員で行いたいという案内状を手交し始めました。
    最終的にどのくらい参加いただけるかは不明ですが、現時点で20名を超える議員に手交しているところで、全議員に配布予定です。

    『行財政改革』は私が武蔵野市議会議員を志す一丁目一番地の政策でした。
    しかし、これまでは武蔵野市を一日も早く変えなくてはならないという想いから、大きな意味での『市政改革』に私のリソースの多くを注力してきました。
    3つの大きな選挙が終わり、『市政改革』は実現できたと考えられますので、これからは少子高齢化や財政的な問題の顕在化などといった課題のある将来を見据えて、『行財政改革』に私のリソースの多くを注力していきたいと考えています。

    ー----------------
    〇行財政改革に必要性について
    武蔵野市の未来のためには、強力な行財政改革が必要です。主な理由は以下の通りです。
    ①武蔵野市は近隣自治体と比較して外部への委託費や公共施設が多くあり、高コスト化が進んでいるということ
    ②昨今の物価高騰などにより、更に財政負担が増加する見通しであること
    ③市民の方がより効率的で質の高い行政サービス受けられるようにするため
    ④仕事量が多く疲弊しているといわれる市職員の労働環境の改善や負担軽減の必要性、そして、中長期的には少子高齢化が進む中で担い手が減少していくという要因などの対策として抜本的な事務事業の見直しが必要であること
    ⑤武蔵野市は現在の行政サービス(事務事業)がどのくらいの数があるか把握していない点などから、十分な行財政改革が行われているのかどうか不明なため

    〇今後の活動等
    参加者からの意見を伺いながら進める予定ではあり、未確定なところはありますが、
    ・1~2カ月に一回程度
    ・武蔵野市や他自治体の財政状況や公共施設の状況等の確認
    ・随意契約を含めた契約の在り方
    ・財政援助出資団体の在り方
    ・財政面だけではなく職員の労働環境改善の観点からの事務事業の在り方
    ・他市の行財政改革の状況
    ・テーマによっては執行部からのレクチャーを受ける
    ・参加する議員は、原則、自分の関心のある行財政に関連するテーマについて発表する
    ことなどを行ってまいりたいと考えています。

    議員によってそれぞれ問題意識や専門性が異なりますが、多くの議員が情報、知識、問題意識等を共有しながら、必要に応じて執行部に要望書や意見書を賛同する議員ともに提出していきたと考えています。

    〇議員向けの案内状

    以上、取り急ぎご報告のご報告となります。
    引き続き、よろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    こばやしまさよし


  • 市政意見交換会(9/27)のご案内と一般質問の概要についてのご報告

    こんにちは!
    武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

     現在、令和6年第3回定例会が行われております。9月3日~5日において、23名の議員が一般質問を行いました。
    (一般質問とは、定例会において、議員が市の施策の状況や方針などについて、報告、説明を求めたり質問することをいいます。)

     また、9日から13日まで総務・文教・厚生・建設委員会、外環道路特別委員会が開催されました。
     週明けの18日から決算特別委員会が開催され令和5年度決算について審議される予定となっています。

     本日の武蔵野市政ニュースは、

      1.市政意見交換会(9/27)のご案内
      2.私が行った一般質問の概要のご報告

    となります。もっと早くご報告したかったのですが、様々予定が入ってしまい遅くなってしまいました。申し訳ありません。



    1.市政意見交換会のご案内

     9月27日(金)の18時30分から20時過ぎをめどに、武蔵野スイングホール南棟10階のスカイホールにて市政意見交換会を行います。
     ご都合の良い方はお越しください。

     今回の市政意見交換会は、出来るだけ皆様と対話できるようにしたいと考えています。

     (*)今回は幅広くお誘い申し上げるため、また、資料の準備のため、お越しいただける方は勝手を申し上げて大変恐縮ですが、事前登録制としてお願いすることになりました。遅れていらっしゃる場合も含めて、事前(前日までに)にメール、電話、SNS等を通じてお知らせ願います

    2.一般質問概要

     一般質問は、小美濃市長の施政方針にあった「市民の皆様の力をお借りしながら、ムダを省き日本一市民のために働く市役所を目指す」の実現をテーマに、以下の3点について行いました。 

    (1)子どもたちが『生きる力』をつけるための武蔵野プレイスの未利用の会議室を活用する! 
     ・・・未利用の会議室などのスペースを子どもたちに開放する

    (2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用
     ・・・賑わい創出などを目的に古くて使用頻度の落ちたピアノを「ストリートピアノ」で活用していく!

    (3)行財政改革の強力な推進
     ・・・長年行われなかった有識者や市民と協働した第三者による行財政改革委員会を設置して事業(事務事業)・補助金の見直しを行い、物価高騰などで増加する財政負担に対応していく!

     ただし、当日の市側の答弁は、必ずしも良いものではなく、残念ながら、要望に対して100点満点で30~40点くらいという印象でした。

     一般質問の概要は以下の通りです。

    ――――――――――――――――――――

    (1)子どもたちへの投資としての武蔵野プレイスの活用

     背景としては、8月18日に市内の中学校の代表の生徒が議会にて要望等を伝える『子ども議会』が開催されたことにあります。子どもたちからの印象的な発言は、「将来に不安を感じでいる」、「子どもたちに投資して欲しい」というものでした。

     そこでの子どもたちの要望の一つが、週末や長期期間中、学校をスタディカフェ(カフェのように声を出しながら勉強できる場)として使いたいということだったことにあります。

     この要望に応えられるように、平均的な未利用率が20%以上の「会議室」や問題ある利用がされている可能性のある「ギャラリー」を積極的に子どもたちなどに提供することを市側に提案しました。

     会議室については、4階のフォーラムを含めて、開放できるかどうかを検討するという前向きな答弁を得ました。しかし、ギャラリーについては前向きな答弁を得ることができませんでした。

     ギャラリーの利用に問題があるという点については、「ギャラリー」が営業目的で利用されている可能性があるというものです。具体的には設計事務所が、年間50日近く建築物関連の展示を行い、また、無料相談というようなチラシを置いているということにあります。このような利用には公益性があるとは考えられなく、利用を制限するのが妥当だと私は考えます。このような使われ方をするならば、フリースペースとして、子どもたちを含めた一般の方々が使える場所として提供するのが望ましいと考えます。

     市側はただちに利用制限するという答弁ではありませんでしたが、「ギャラリー」の問題については今後も利用制限されるように働きかけていきたいと考えています。

    (2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用

     今回の定例会で可決されたのですが、スイングホールにファツィオリというメーカーのグランドピアノが購入されることになりました。

     武蔵野市はこのピアノ購入によってグランドピアノの保有台数が1台増えて14台になります。今回提案したのは、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを「ストリートピアノ」として活用することです。

     せっかく新しいピアノを購入するのならば、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを、例えば期間限定のイベントにおいて、市役所、武蔵野プレイスのギャラリー、吉祥寺駅構内、吉祥寺アトレなどにストリートピアノを設置することで誰もが自由にピアノを弾き、それを聴いて楽しむ機会として、活用されれば面白いと考えています。

     再質問では「面白いアイディアで前向きに研究したい」という市長答弁でしたが、冒頭の答弁は、「管理上の問題など課題が多い」というもので、必ずしも積極的な姿勢とまでは言えませんでした。

     小美濃市長の公約に、「日本一の文化・スポーツ都市」と「ムダを省く」があります。課題はあるのかもしれませんが、しっかりと課題を解決するための研究をしていただき、公約実現のためにも、古いピアノを「ストリートピアノ」にて活用することをお願いしたいと思います。

    (3)行財政改革の強力な推進

     本件は、強力に行財政改革」を推進するために、事業(事務事業)や補助金を見直すことを目的に、市内外の有識者や市民から構成される第三者による委員会を設置することを求めたものです。

     武蔵野市は、かつて、土屋正忠元市長の時に4000万円にも上る高額退職金問題を是正するということがありましたが、下記の通り、市内外の有識者や市民と協働した行財政改革に関する委員会が設置されて議論されていました。

     ・昭和59年7月 武蔵野市行財政点検委員会(土屋元市長)
     ・平成7年10月 武蔵野市中期業財政運営懇談会(土屋元市長)
     ・平成11年3月 武蔵野市新世紀の市役所の組織・経営を考える委員会(土屋元市長)
     ・平成17年1月 武蔵野市行財政改革検討委員会(土屋元市長)
     ・平成19年11月 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会(邑上元市長)
     ・平成21年3月 武蔵野市補助金評価委員会(邑上元市長)

     このような議論が行われた結果、議会の過去の議事録を見ると、かつて「武蔵野市は行財政改革のリーディングシティ」と発言されていたことが確認されます。しかし、最後に事業(事務事業)の見直しがされたのは平成18年度と推定されています。以来18年間、庁内の職員による内部的な事業(事務事業)等の見直しは行ってきたけれども、第三者による委員会が見直しを行ったという事実はありません

     平成18年度と令和6年度予算の規模を比較すると、歳出の規模は1.45倍、歳出の中でも外部に委託する費用を含める物件費は1.83倍となっています。大きく増加した物件費などの歳出に伴って、これまで事業(事務事業)や補助金は増加し続けてきたと考えられます。

      武蔵野市の財政は、直近の資材高騰に伴う公共施設等の再整備費用の大幅増に加えて、小美濃市長の公約にある吉祥寺駅南口再整備などの大規模事業推進のために多額の財政的な負担が増えることが予想されます。

     このような現状を踏まえると、市長交代を機に、
     ・不要不急の事業(事務事業)がないかどうか
     ・時代にあった政策に見直す必要がないか
    などという観点から、事業(事務事業)や補助金の見直しを第三者による視点で行う必要があると考えています。

    以上のように、今回は、松下前市長の時には全く行われなかった第三者による委員会を設置することにより、行財政改革を強力に推進してほしいと要望したのですが、「令和7年から始まる第7次行財政改革の基本方針を策定中。その先の基本方針もしくは行財政改革の進め方については、議員の言う点も含めて今後ご検討していく。」という市の担当の方からの答弁でした。

     議会でこの話を聞いた時には、現在検討中の第7次行財政改革で検討していくという前向きな答弁だと捉えました。しかし、後日担当にどのように進めるのか具体的な話を聞こうと確認したところ、「第7次行財政改革の基本方針等はほぼ出来上がっており、第三者による委員会を設置するとするのは難しいと部長が答弁した」ということでした。答弁では第7次計画がほぼ出来上がっていて難しいとは発言していませんでした。市の担当の方からの答弁は極めて分かりにくいものだったと認識しています。

     この担当の方の説明通りに第8次行財政改革アクションプランから織り込むとしたら、令和11年からの話になるのだと思うのですが、それでははっきり言って遅すぎます。

     「難しい」という話でしたが、まだ検討中であり、「不可能」というわけではありません。私が武蔵野市の市議会議員を志したのは、「武蔵野市には豊がゆえに無駄も多い。先進的な行政サービスやヒトづくり・まちづくりを進めるには無駄をなくすための強力な行財政改革が一丁目一番地で取り組むべき政策」と考えたからでもあります。

     有識者や市民と協働する第三者から構成される行財政改革委員会をスピード感をもって設置することを含めて、今後も、行財政改革の推進が最優先事項として、議会内外において様々な観点から「全力」で働きかけてまいります。 


  • 武蔵野市の財政の特徴②~武蔵野市は公共施設の床面積が多い!建設費高騰の影響も受けて財政を大きく圧迫!

    いつもお世話になっております。
    武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

    武蔵野市の財政に関連した特徴①として、『圧倒的に財政的に豊かな自治体』についてご報告いたしましたが、多くの方から「市の財政運営は問題があると考えられ、行財政改革は必要だ」という主旨の返信を頂きました。ありがとうございました。

    また、ご意見の中には、『行財政改革』について市民と勉強会を行って市民と一緒に執行部に働きかけるのはどうかという話もありました。

    議会内外での積極的な情報発信によって周知・啓発を行っていきたいと思いますが、市民の皆様と協働によってこの問題に対処していくことも有効な手段だと考えています。その際にはご相談させていただきたいと思いますが、ご協力よろしくお願いします。

    さて、今回は、武蔵野市の特徴②として、「武蔵野市は公共施設の床面積が多い!建設費高騰の影響も受けて財政を大きく圧迫!」について以下の通り、お知らせします。


    【武蔵野市の財政の特徴②~武蔵野市は公共施設の床面積が多い!建設費高騰の影響も受けて財政を大きく圧迫!】

    1.武蔵野市の公共施設の床面積の状況~近隣自治体の1.4倍もの床面積!

     武蔵野市の公共施設等の床面積は、令和4年1月1日時点で約30.2万㎡あると報告されています。市民一人当たりにすると2.04㎡になります。 

     この武蔵野市の市民一人当たり床面積の状況を近隣自治体と比較すると以下の表の通りになりますが、近隣自治体が1.5㎡前後です。従って、武蔵野市は近隣自治体よりも1.4倍も多くの公共施設等の床面積を保有していることになります。 

     現在、ウクライナへの軍事侵攻に伴う資材不足や円安の影響、そして、人手不足で建設費は大きく高騰しており、議会においても、執行部は「高騰前の想定よりも建設費は1.5倍程度に増加する見通し」という答弁を繰り返しています。 

     そもそも他の自治体よりも多くの公共施設等を保有していることから、多額の税金を今後の老朽化に伴う立て直しや改修に係る費用として投入しなければならない状態にあるのですが、更に建設費高騰の影響を近隣自治体よりも大きく受けることになります。武蔵野市では、公共施設等の再整備について将来的に財政的な負担が大きく増加する構造となっています。

    【市民一人当たり公共施設等床面積の状況】

    2.武蔵野市の公共施設等の再整備費用はこの先30年間で『4500億円』!?これまでの再整備費用から『倍増』する見込み!

     武蔵野市の公共施設等の再整備費用はいくらになるかということですが、

    ・平成29年2月に公表された第1期公共施設等再整備計画
     (以下、「第1期計画」とします)
    ・平成4年3月に公表された第2期公共施設等再整備計画
     (以下、「第2期計画」とします。)

    において、ともに30年間で見込まれた再整備費用の総額は『約3000億円』とされていました。年平均は「100億円」となります。武蔵野市の一般会計の予算規模が700億円から800億円であることからすると、多額の費用が掛かることは間違いありませんでした。 

     しかし、直近の市の答弁はこの時期の想定よりも1.5倍程度増加しているということから考えると、この先30年間の再整備費用は『4500億円』を前提とするのが妥当だと考えられます。年平均では「150億円」になり、一般会計の20%を占める状況になります。

    【公共施設等再整備費用の以前の見通しと現状の見通し】

     公共施設等の建設費用を会計上は「投資的経費」というのですが、武蔵野市の「投資的経費」は平成22年度から令和4年度までの平均値が「72.5億円」となっています。これがこの先、倍増して毎年「150億円」も必要になる状況になります。これまでとの差額は75億円以上となるわけですが、この財源をどのように確保するのかという問題が生じます。これまで蓄えてきた基金の取り崩しや市債の発行による対応が想定されますが、いずれにせよ、今後老朽化した公共施設等を立て直すためなどに、近隣自治体よりも『多額の税金を投入』することで『大きな財政的な負担』が生じることになるのは間違いがありません。

     ちなみに、平成22年度から令和4年度まで武蔵野市の市民一人当たりの投資的経費は「約5.2万円」であり、三鷹市は「約3.4万円」と計算されます。武蔵野市は三鷹市の「1.5倍以上」の税金を公共施設等の建設費用・再整備費用として投入してきたということになります。武蔵野市の人口を14.8万人とすると、毎年『約27億円』(=(5.2万円‐3.4万円)×14.8万人)もの多額の税金を三鷹市よりも多く投入したことになります。

    【これまでの投資的経費の実績と今後の投資的経費の想定額】

    3.武蔵野市の第2期公共施設等総合管理計画は床面積を『増やす方針』へ変更!他の自治体は『縮減』するという方針!

     ところで、この武蔵野市の公共施設等総合管理計画は、 ①平成29年に公表された第1期計画では、床面積を『縮減』する方針を打ち出していました ②しかし、松下市政において令和4年に公表された第2期計画では、市民一人当たり床面積を現在の2.04㎡から2.08㎡に『増やす』という方針に変更したということが特徴として挙げられます。

     他の自治体はどうしているのか、という点について調べてみましたが、他の自治体は現在の床面積を維持することは不可能と言及したうえで、公共施設の床面積について、八王子市は20%、立川市も20%、小平市も20%、青梅市は30%縮減』するとし、府中市は3.6万㎡の床面積の『縮減』という目標を設定しています。

     一方、床面積を「増やす方針」を計画にて設定しているのは、唯一、武蔵野市だけです。個人的には、「横ばい」ならまだしも、「増やす」とした市の考えが理解できません。当時の松下市長の方針だと思いますが、武蔵野市の未来のことを真剣に考えていたら「増やす」ということにはならなかったと考えます。

    4.『縮減』すると他の自治体は強い『危機感』を持っている!武蔵野市の未来のためには『行財政改革』の一環として『縮減』の議論は避けられない!

     縮減しようとしている自治体は、 
    ・公共施設の老朽化が進む中で 
    ・人口減少や少子高齢化が想定されている状態で税収が減少し 
    ・更に昨今の建設費高騰で財源不足が顕著になること
    にに強い『危機感』を持ち、『縮減』に向けた取り組みを図るとしています。

     その取り組みについては以下の表にまとめてみましたが、
    ・削減目標を設定
    ・エリアマネジメントを行う
    ・長寿命化・集約化
    ・学校を軸とした街づくり
    ・民間活力の活用
    を行うというものです。 

    【床面積の縮減に向けた各自治体の主な取り組み】

     様々な市民の方が関わっている公共施設等について、その床面積を『縮減』するというのは簡単に割り切れるものでもなく、非常に心苦しいところではあります。しかし、現状の武蔵野市の床面積の大きさとその再整備等に係る財政負担のことを考えると、武蔵野市民の生命と財産を守るためには、『行財政改革』の一環として、公共施設等の床面積を『縮減』することについて検討していくことは避けてはならないと思います。 

     ただし、各自治体の計画で言及された留意事項には、「市民との情報共有・意見交換」、「再整備を議論する体制」、「提供するサービスの優先度」などが挙げられています。

     極めて難しい対応になりますが、市民の皆様に武蔵野市の財政状況や公共施設等の状況を示して共有・ご理解いただき、『優先順位等』を踏まえて、『縮減』についてどう考えるのかなどについて市民の皆様の声を丁寧に聞きながら『縮減』するかしないかなどを含めた公共施設等再整備の方針について、一日も早く方針を決定していく必要があると考えられます。

     できるだけの多くの市民が同じ方向を向き、健全で魅力ある武蔵野市をつくり上げるために、思想関係なく執行部も議会(議員)も真剣に向き合わなければならない重要な問題だと思います。


     以上、武蔵野市の財政の特徴②として、「武蔵野市は公共施設の床面積が多く建設費高騰の影響もうけて財政を大きく圧迫!」についてお知らせしました。

     長文にも拘らず、最後までご覧いただきありがとうございます。


     この財政関連についてシリーズで今後もお知らせする予定ではありますが、東京都知事選挙期間に入ることから、控える方が無難という選挙管理委員会の意見もあり、今後のお知らせは都知事選挙以降になると思われます。

     引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし


  • 武蔵野市の財政の特徴①~武蔵野市は圧倒的に財政的に豊かな自治体!

    こんにちは!
    いつもお世話になっております。
    6月17日に開催されました本会議にて一般質問を行いました。

    大きく3つの質問をしましたが、そのうちの一つが『行財政改革』に関する市の考え方を含めた『財政関連』についてでした。

    その概要をお知らせしたいと思います。
    ただし、一度ではお知らせしきれないので何度かに分けて武蔵野市の財政の状況をご報告させていただきたいと思います。

    今回は、特徴のその①として、『武蔵野市は圧倒的に財政的に豊かな自治体!』であるということを下記の通り、ご報告いたします。すでにレポート等で繰り返しお知らせしている内容となりますが、ご容赦願います。



    <一般質問について>

     一般質問とは、議員が、行政について、市民の福祉の向上のために持った問題意識や要望を投げかけて、市長など執行部の考え方や施策について報告を求めたりするものです。
     今回の一般質問では、小美濃市政となったことや昨今の建設費高騰などの変化がありましたので、改めて、市が『行財政改革』を含めて今後の『財政運営』についてどのように考えるのか等について質問いたしました。


     私個人としては、少子高齢化・人口減少の社会の到来、これに加えて建設費高騰による財政上の負担が大きく増加することを踏まえると、武蔵野市には『行財政改革』がこれまで以上に必要性が増したと強く感じており、『危機感』を持って対応していかなければならないと考えています。今回の一般質問の機会においても、私以外にも、大野議員、宮代議員、本多議員、東山議員が、公共施設の在り方、契約(入札や随意契約の問題など)の在り方などについて質問していました。『行財政改革』に関連した質疑であったと認識しています。

     会派も議員も限定されているものの、これだけの議員が取り上げていることを、執行部は強く認識して、今後『行財政改革』を強力に推進していただきたいと考えています。

     なお、私を支持頂いた方には、私の財政に関する問題意識に共感してくださる方が多くいらっしゃいます。私が『武蔵野市議を志した原点』といえる問題でもあります。
     この問題については、これからも支持者の皆様のご期待に応えるように、議会内外でしっかりと訴えてまいります


    【武蔵野市の財政の特徴①~武蔵野市は圧倒的に財政的に豊かな自治体!】

     税収の状況を見るのに、市民一人当たり市税という指標がありますが、令和4年度の武蔵野市の市民一人当たり市税は29.2万円となっています。担税力のある市民の方々に支えられて、近隣自治体と比較しても圧倒的に高い水準です。 

     (注)市民一人当たり市税が高いというのは、武蔵野市の税率が高いというのではありません。土地価格が高いなどから固定資産税が他の自治体よりも多くなること、また、収入の多い方が他の自治体よりも多いということが影響しています。

     隣の三鷹市の市民一人当たり市税は21.0万円ですが、この水準は多摩26市の中でも4番目の水準です。2番目が立川市の22.4万円、3番目が府中市の21.2万円となっています。

     この市民一人当たり市税ですが、三鷹市との差は8.2万円となっています。武蔵野市民が14.8万人とすると、120億円(=8.2万円×14.8万人)以上の財政的な豊かさがあるということになります。武蔵野市は、三鷹市よりも1年間あたり120億円以上も様々税金を投入できるとても豊かな自治体です。  

     問題は、この120億円の使い方を誤れば未来の大きな負担になり得るということです。未来を見据えて有効に活用されなければなりません。 

     しかし、残念なことに、このシリーズで概要をお知らせすることになると思いますが、武蔵野市の財政運営は明らかに『高コスト化』が進んでいて、将来的に大きな負担が残る可能性がある状況になっています。 

     小美濃市長からは、「これまで以上に財政規律について厳しく対応していく」という答弁がありました。強い危機感をもって行財政改革に当たっていただくことを期待していきたいと思います。

    【令和4年度市民一人当たり市税】


     なお、令和4年度武蔵野市の市民一人当たり歳出額は50.7万円です。以下の表のとおり、近隣自治体よりも市民一人当たり10万円以上多い税金を使っているということになっています。

     武蔵野市が担税力のある市民の方に支えられた結果、歳出の面からも武蔵野市は本当に財政的に豊かな自治体であることをご確認にただけると思います。

     *この50.7万円の税金の使われ方については、後日、お知らせしたいと思います。

    【令和4年度市民一人当たり歳出額】

     


    以上、今回は、武蔵野市が『圧倒的に財政的に豊か』であることを、市民一人当たり市税及び歳出の観点からご報告させていただきました。
    次回は、『公共施設等の保有量が大きく、建設費高騰の影響を受けて財政を圧迫』として、武蔵野市の財政上の特徴②をお知らせしたいと思います。

    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし