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  • 武蔵野市政ニュース~行財政改革勉強会発足のお知らせ!等

     12月18日、令和6年第4回定例会が閉会となりました。各議員からの一般質問や委員会などで様々市政について議論されました。
     私に関して言えば、今回の定例会では、武蔵野市の 行財政改革に注力するという意思を議会内外でお知らせ することが一番大きなものだったと思います。
    本日は、この行財政改革に関連して以下の2点についてご報告したいと思います。

    1.行財政改革勉強会発足について(目的、参加者等)

    2.市が総務委員会で行政報告した「行財政改革基本方針とアクションプラン」について→総務委員会では割と厳しい指摘をされていました

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    1.行財政改革勉強会について 

    本日、任意の団体となりますが、超党派議員による 行財政改革 に関する勉強会が発足しました。

    全議員にお声がけしたところ、今回、参加の意思を示されたのは、以下の11名となりました。
      #きくち由美子 議員  
      #大野あつ子 議員
      #深田貴美子 議員
      #東山あきお 議員
      #宮代一利 議員
      #本多夏帆 議員
      #小林まさよし
      #さこうもみ 議員
      #山崎たかし 議員
      #下田ひろき 議員
      #川名ゆうじ 議員
      (議席番号順)
     本当に超党派のメンバーとなりました。来年以降、勉強会を実施していく予定です。

     勉強会にご参加いただく議員とともに議会から、 
     ① 財源と事業効率の最適化によって、質の高い行政サービスを継続的に市民の皆様に提供する
     ② 仕事量が多いとされる市職員の労働環境の改善や負担軽減を図る。中長期的な担い手の減少にも対応する
    ことを目的として、行財政改革を進め、個人的には、下記にあるような○○な街ナンバーワンと言われるように働きかけていきたいと考えています。(すべては難しいかもしれませんが、、、)

    image.png

     なお、本日行われる予定でしたキックオフミーティング(*)のために作成した資料をご参考までに添付いたします。(*)本日の本会議終了後、15時を予定していた広報委員会が開催されるまでミーティングを行うつもりでしたが、本会議が15時近くまで開催されたためミーティングは開催されませんでした。

    2.「第7次行財政改革基本方針とアクションプラン」について 
     武蔵野市は、『第七次武蔵野市行財政改革を推進するための基本方針及び武蔵野市行財政改革アクションプラン(令和7~11年度)中間のまとめ』について行政報告を行いました。 

     詳細は以下のリンク先の通りですが、パブリックコメントを募集しているので、是非、ご一読いただきご意見等を市にお寄せください。募集期間は令和7年1月15日(水)までです。

    リンク先:第七次武蔵野市行財政改革を推進するための基本方針及び武蔵野市行財政改革アクションプラン(令和7~11年度)中間のまとめ|武蔵野市公式ホームページ

    ところで、この「第7次行財政改革基本方針とアクションプラン」(以下、「第7次」とします。)については、総務委員会で議員と執行部が議論していましたが、議員から以下のような指摘がありました。

     私も、上記の指摘の通り、行政評価が多く、いわゆる一般的な行財政改革ではない、行財政改革といえるのか?という印象があります。

     この点については、市側からは「行政の質を上げることも目的」という答弁がありました。
     確かに、行政の質を上げることはとても重要です。
     しかし、行財政改革とは別のものとして管理運営する方が良いのではないかと思うところです。

     一般的な行財政改革ではない、行財政改革といえるのか?という例について、この第7次では、
     ・広聴の充実及び広聴と広報の連携の推進
     ・「伝える」「伝わる」情報提供の推進
    という項目があります。これらが一般的な行財政改革といえるのかは疑問を持たざるを得ません。

     また、令和3年度から令和4年度の第6次では、下記の通り
     ・住民投票条例の制定・施行
    が行財政改革のアクションプランとされていました。

     全部見切れているわけではありませんが、過去にさかのぼってみると、第3次までは一般的な行財政改革であったものが、平成25年からの第4次から行政評価と混在してきた模様です。

     いずれにせよ、今回、市が示した第7次は(第6次も同様だと思いますが)、本当に行財政改革といえるのか疑問に思うところであり、腑に落ちていない状況です。

    以上、取り急ぎご報告となります。

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    乱筆乱文をご容赦ください。
    引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし


  • 武蔵野市政ニュース~12月定例会の一般質問のご報告(防犯カメラ設置、ペットボトル回収の毎週化、将来人口推計の見直しが実現される方針を確認)

    いつも大変お世話になっております。
    一昨日、12月定例会で行いました一般質問についてお知らせします。

    一般質問とは、議員が、市の一般事務に対してその執行の状況又は将来の方針、政策的提言や行政の課題などを市長などの執行機関に直接質すことです。
    武蔵野市では、年四回、30分の質問時間が議員に与えられます。
    各議員が自身の経験、想い、支援者の声などから要望する政策を市政に反映させようとする貴重なものです。

    私が一般質問したテーマは、以下の5つです。
    (一般質問の原稿は別添えのファイルの通りです。)
    ⒈行財政改革の推進
    ⒉ペットボトル回収の毎週化
    ⒊闇バイトへの対策としての防犯カメラ設置
    ⒋自転車利用と歩行者の安全性が図られていない根拠となるデータの確認
    ⒌将来人口推計と長期財政シミュレーションの見直し
    についてです。

    今回は、限られた時間で、5つの大きなテーマを質問することとなったのですが、量的・時間的になかなか難しく、率直に全てうまく質疑ができたわけではありませんでした。
    とはいえ、小美濃市長からは、2.ペットボトル回収の毎週化、3.防犯カメラの設置、5.将来人口推計と長期財政シミュレーションの見直しを前に進めるという答弁を頂きました。
    ちなみに、上記3と5については、松下玲子前市長時代から訴え続けてきましたが、全く相手にされませんでした。
    小美濃市長だから実現したことだと考えています。

    しかし、1と4については、時間の問題もあったのですが、改善しなければところもあったと反省しているところです。
    とはいえ、今後も、この2点については、しっかりと追及していきます。

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    以下、再質問した際の順番に変えて、質問と市の答弁の概要をお知らせします。


    (注)市の答弁については、録画を確認していませんので、不正確な点もあるかもしれません。その点をお含みおきください。
    (質疑中は、次の質問など様々考えており、答弁の100%を正確に聞き取れていない状況でもあります。)

    ⒉ペットボトルの毎週回収化
    ・質問の主なポイント等
     ペットボトル回収について、現在は隔週回収だが
      -毎週回収化が市長の公約であること
      -市民サービスや利便性の向上の観点
      -市民の毎週化を求める声への対応
      -隔週にしたからといって回収量が減るわけでもなく、隔週でも毎週でも回収する量は変わらない(下記表ご参照)
    などから毎週回収化実現することを求めるもの。

    ・市の答弁(主旨)
     公約であり、市民サービスや利便性向上の観点から毎週化を実現する方針である
     ただし、市民会議に参加されている方などと丁寧に話をしながら実現できるようにしていく。
     (この答弁に対して、早急に実現するべきだという市民もいるので、丁寧、かつ、スピード感をもって対応するようにお願いしています。)

    ⒊闇バイトへの対策としての防犯カメラ設置
    ・質問の主なポイント等
     闇バイトを通じた犯罪により増加する市民の危険性への対策として、安全安心のまちづくりのためにも、抑止力にもなる防犯カメラの設置を推進する方針を打ち出すことを求める。

    ・市の答弁(主旨)
     警察から防犯カメラ、防犯フィルムは有効と聞いている。これから警察と協議しながら、また、様々意見を聞きながら、防犯カメラの設置、防犯フィルムの補助が有効な事業となるように進める方針。
     (この答弁に対して、防犯カメラについては、武蔵野市には、商業地域を中心に364台の防犯カメラが設置されているが、住宅街の設置を増やしてほしいという要望を伝えています。)

    ⒌将来人口推計と長期財政シミュレーションの見直し
    ・質問の主なポイント等
     市が令和4年に公表した将来人口推計値は右肩上がりに人口が増加するという現実的なものではない(下記表参照)。現在14.8万人の人口が2052年に16.1万人になるという予想。
     しかし、市の人口は2022年をピークに人口減少しており、私は実態に即するように早急に見直す必要があると考えている。令和7年1月末の将来人口推計値と令和6年11月実績と比較すると、1%程度の乖離があり、将来人口推計を見直す条件に該当する。将来人口推計と長期財政シミュレーションの両方を見直すということでよいのか確認したい
     長期財政シミュレーションも人口推計に合わせて見直すならば、前回の想定より、①人口減少、②物価高騰、③大規模事業など変動要因がある。その変動要因と影響について説明できるようにしてほしい。
     (ご参考:現在市が公表する将来人口推計~日本の人口が1億人割れするころ16.1万人に増加するというもの)


     

    ・市の答弁
     見直しの条件に該当するので将来人口推計、そして、長期財政シミュレーションを見直す

    ⒋自転車利用と歩行者の安全性が図られていない根拠となるデータの確認
    ・質問の主なポイント等
     駅近くには歩行者の安全性を確保できないということから外周部に駐輪場を設置するという方針を打ち出しているが、具体的なデータによって、駐輪場売却前に駅近くに自転車事故がどれだけ発生していたと認識していたのか説明を求めるもの。

    ・市の答弁
     (こちらについては、市の担当者から、「データは警察のオープンデータで取れるから、そちらで確認するように」と言われたことは強く記憶に残っているのですが、あまりにも不誠実・不親切な答弁だったもので、正確にその際の答弁を現時点ではお知らせできません。そもそも市としては根拠となるデータを持っていなく、駐輪場売却す時点の説明を求めたのですが、印象としては、直近の状況を説明するように論点をすり替えるものでした。次のテーマの行財政改革関連の再質問のために、このテーマの再質問を十分できず、次回へ持ち越すとしました。
    しかし、そもそも外部に駐輪場を設置するという方針を打ち出し、駐輪場を売却しておきながら、データで安全性が確保できないという主張の根拠を説明できない状況というのはあってはならないことだと理解しています。こちらについても今後、様々な場から問題として指摘していきたいと考えています。)

    ⒈行財政改革の推進~外部有識者による行財政改革委員会の設置を求める
    ・質問の主なポイント等
     武蔵野市は行財政改革が必要である。主な理由は以下の4つ。
      -武蔵野市は高コスト化が進んでいる
      -無駄をなくし、DXやICTの推進などによって、時代に即した質の高い行政サービスを市民の皆様に提供し続けなければならない
      -仕事量が多いという市職員の労働環境の改善、そして、将来の担い手不足に対応していかなくてはならないため
      -武蔵野市は事務事業量を把握していないということなどもあり、十分な行財政改革ができていない可能性がある
     武蔵野市は、18年もの間、外部有識者で構成される行財政改革委員会が設置されていない。市職員のみの縦方向のチェックではなく、第三者による横方向からのチェックが必要ではないか。
     第三者による視点で行財政改革を進めるための行財政改革委員会の設置をすると同時に事務事業数の把握が必要である。第三者による行財政改革委員会を、明確にいつ設置する可能性があるのかということについて答弁を求める

    ・市の答弁
     (この質問については、明確な答弁を求めましたが、あいまいな答弁であり、明確にいつ第三者による行財政改革委員会を設置するという答弁はありませんでした。また、上記4つで多くの時間をとってしまい、再質問も十分できませんでした。

    うまくできなかったと反省するところですが、すでにお知らせしている通り、超党派の議員による勉強会を進めていく予定です。行財政改革推進については、今後、多くのリソースをつぎ込み、様々な形で働きかけていきます。

    以上、取り急ぎご報告となります。
    (ただし、最後の2つ(4と1)については、後日、録画などで確認する予定です。その上で、上記について修正・補足等が必要でしたら別途お知らせします。)

    武蔵野市議会議員
    小林まさよし

    *名刺交換等をさせていただいた方に送らせていただいております。
     不要な方はお手数ですがお知らせください。


  • 市政意見交換会(9/27)のご案内と一般質問の概要についてのご報告

    こんにちは!
    武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

     現在、令和6年第3回定例会が行われております。9月3日~5日において、23名の議員が一般質問を行いました。
    (一般質問とは、定例会において、議員が市の施策の状況や方針などについて、報告、説明を求めたり質問することをいいます。)

     また、9日から13日まで総務・文教・厚生・建設委員会、外環道路特別委員会が開催されました。
     週明けの18日から決算特別委員会が開催され令和5年度決算について審議される予定となっています。

     本日の武蔵野市政ニュースは、

      1.市政意見交換会(9/27)のご案内
      2.私が行った一般質問の概要のご報告

    となります。もっと早くご報告したかったのですが、様々予定が入ってしまい遅くなってしまいました。申し訳ありません。



    1.市政意見交換会のご案内

     9月27日(金)の18時30分から20時過ぎをめどに、武蔵野スイングホール南棟10階のスカイホールにて市政意見交換会を行います。
     ご都合の良い方はお越しください。

     今回の市政意見交換会は、出来るだけ皆様と対話できるようにしたいと考えています。

     (*)今回は幅広くお誘い申し上げるため、また、資料の準備のため、お越しいただける方は勝手を申し上げて大変恐縮ですが、事前登録制としてお願いすることになりました。遅れていらっしゃる場合も含めて、事前(前日までに)にメール、電話、SNS等を通じてお知らせ願います

    2.一般質問概要

     一般質問は、小美濃市長の施政方針にあった「市民の皆様の力をお借りしながら、ムダを省き日本一市民のために働く市役所を目指す」の実現をテーマに、以下の3点について行いました。 

    (1)子どもたちが『生きる力』をつけるための武蔵野プレイスの未利用の会議室を活用する! 
     ・・・未利用の会議室などのスペースを子どもたちに開放する

    (2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用
     ・・・賑わい創出などを目的に古くて使用頻度の落ちたピアノを「ストリートピアノ」で活用していく!

    (3)行財政改革の強力な推進
     ・・・長年行われなかった有識者や市民と協働した第三者による行財政改革委員会を設置して事業(事務事業)・補助金の見直しを行い、物価高騰などで増加する財政負担に対応していく!

     ただし、当日の市側の答弁は、必ずしも良いものではなく、残念ながら、要望に対して100点満点で30~40点くらいという印象でした。

     一般質問の概要は以下の通りです。

    ――――――――――――――――――――

    (1)子どもたちへの投資としての武蔵野プレイスの活用

     背景としては、8月18日に市内の中学校の代表の生徒が議会にて要望等を伝える『子ども議会』が開催されたことにあります。子どもたちからの印象的な発言は、「将来に不安を感じでいる」、「子どもたちに投資して欲しい」というものでした。

     そこでの子どもたちの要望の一つが、週末や長期期間中、学校をスタディカフェ(カフェのように声を出しながら勉強できる場)として使いたいということだったことにあります。

     この要望に応えられるように、平均的な未利用率が20%以上の「会議室」や問題ある利用がされている可能性のある「ギャラリー」を積極的に子どもたちなどに提供することを市側に提案しました。

     会議室については、4階のフォーラムを含めて、開放できるかどうかを検討するという前向きな答弁を得ました。しかし、ギャラリーについては前向きな答弁を得ることができませんでした。

     ギャラリーの利用に問題があるという点については、「ギャラリー」が営業目的で利用されている可能性があるというものです。具体的には設計事務所が、年間50日近く建築物関連の展示を行い、また、無料相談というようなチラシを置いているということにあります。このような利用には公益性があるとは考えられなく、利用を制限するのが妥当だと私は考えます。このような使われ方をするならば、フリースペースとして、子どもたちを含めた一般の方々が使える場所として提供するのが望ましいと考えます。

     市側はただちに利用制限するという答弁ではありませんでしたが、「ギャラリー」の問題については今後も利用制限されるように働きかけていきたいと考えています。

    (2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用

     今回の定例会で可決されたのですが、スイングホールにファツィオリというメーカーのグランドピアノが購入されることになりました。

     武蔵野市はこのピアノ購入によってグランドピアノの保有台数が1台増えて14台になります。今回提案したのは、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを「ストリートピアノ」として活用することです。

     せっかく新しいピアノを購入するのならば、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを、例えば期間限定のイベントにおいて、市役所、武蔵野プレイスのギャラリー、吉祥寺駅構内、吉祥寺アトレなどにストリートピアノを設置することで誰もが自由にピアノを弾き、それを聴いて楽しむ機会として、活用されれば面白いと考えています。

     再質問では「面白いアイディアで前向きに研究したい」という市長答弁でしたが、冒頭の答弁は、「管理上の問題など課題が多い」というもので、必ずしも積極的な姿勢とまでは言えませんでした。

     小美濃市長の公約に、「日本一の文化・スポーツ都市」と「ムダを省く」があります。課題はあるのかもしれませんが、しっかりと課題を解決するための研究をしていただき、公約実現のためにも、古いピアノを「ストリートピアノ」にて活用することをお願いしたいと思います。

    (3)行財政改革の強力な推進

     本件は、強力に行財政改革」を推進するために、事業(事務事業)や補助金を見直すことを目的に、市内外の有識者や市民から構成される第三者による委員会を設置することを求めたものです。

     武蔵野市は、かつて、土屋正忠元市長の時に4000万円にも上る高額退職金問題を是正するということがありましたが、下記の通り、市内外の有識者や市民と協働した行財政改革に関する委員会が設置されて議論されていました。

     ・昭和59年7月 武蔵野市行財政点検委員会(土屋元市長)
     ・平成7年10月 武蔵野市中期業財政運営懇談会(土屋元市長)
     ・平成11年3月 武蔵野市新世紀の市役所の組織・経営を考える委員会(土屋元市長)
     ・平成17年1月 武蔵野市行財政改革検討委員会(土屋元市長)
     ・平成19年11月 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会(邑上元市長)
     ・平成21年3月 武蔵野市補助金評価委員会(邑上元市長)

     このような議論が行われた結果、議会の過去の議事録を見ると、かつて「武蔵野市は行財政改革のリーディングシティ」と発言されていたことが確認されます。しかし、最後に事業(事務事業)の見直しがされたのは平成18年度と推定されています。以来18年間、庁内の職員による内部的な事業(事務事業)等の見直しは行ってきたけれども、第三者による委員会が見直しを行ったという事実はありません

     平成18年度と令和6年度予算の規模を比較すると、歳出の規模は1.45倍、歳出の中でも外部に委託する費用を含める物件費は1.83倍となっています。大きく増加した物件費などの歳出に伴って、これまで事業(事務事業)や補助金は増加し続けてきたと考えられます。

      武蔵野市の財政は、直近の資材高騰に伴う公共施設等の再整備費用の大幅増に加えて、小美濃市長の公約にある吉祥寺駅南口再整備などの大規模事業推進のために多額の財政的な負担が増えることが予想されます。

     このような現状を踏まえると、市長交代を機に、
     ・不要不急の事業(事務事業)がないかどうか
     ・時代にあった政策に見直す必要がないか
    などという観点から、事業(事務事業)や補助金の見直しを第三者による視点で行う必要があると考えています。

    以上のように、今回は、松下前市長の時には全く行われなかった第三者による委員会を設置することにより、行財政改革を強力に推進してほしいと要望したのですが、「令和7年から始まる第7次行財政改革の基本方針を策定中。その先の基本方針もしくは行財政改革の進め方については、議員の言う点も含めて今後ご検討していく。」という市の担当の方からの答弁でした。

     議会でこの話を聞いた時には、現在検討中の第7次行財政改革で検討していくという前向きな答弁だと捉えました。しかし、後日担当にどのように進めるのか具体的な話を聞こうと確認したところ、「第7次行財政改革の基本方針等はほぼ出来上がっており、第三者による委員会を設置するとするのは難しいと部長が答弁した」ということでした。答弁では第7次計画がほぼ出来上がっていて難しいとは発言していませんでした。市の担当の方からの答弁は極めて分かりにくいものだったと認識しています。

     この担当の方の説明通りに第8次行財政改革アクションプランから織り込むとしたら、令和11年からの話になるのだと思うのですが、それでははっきり言って遅すぎます。

     「難しい」という話でしたが、まだ検討中であり、「不可能」というわけではありません。私が武蔵野市の市議会議員を志したのは、「武蔵野市には豊がゆえに無駄も多い。先進的な行政サービスやヒトづくり・まちづくりを進めるには無駄をなくすための強力な行財政改革が一丁目一番地で取り組むべき政策」と考えたからでもあります。

     有識者や市民と協働する第三者から構成される行財政改革委員会をスピード感をもって設置することを含めて、今後も、行財政改革の推進が最優先事項として、議会内外において様々な観点から「全力」で働きかけてまいります。