武蔵野市政ニュース~いよいよジャンボリー開催!クマ出没の状況を確認のため自然の村を視察!村の外は安全か??


こんにちは!
いつも大変お世話になっております。

 「むさしのジャンボリー」は、昭和47(1972)年の開始以来、これまでにのべ5万人を超える子どもたちが参加してきた歴史ある行事で、市内在住の小学4年生から6年生が、長野県川上村にある「自然の村」を舞台に、キャンプファイヤーや星空の観察といった大自然の中での貴重な体験を共にする、重要な行事となっています。


 第51回目を迎えることになりました「むさしのジャンボリー(以下、「ジャンボリー」)」が開催される長野県川上村にある武蔵野市立自然の村(以下、「自然の村」)にて、7月8日にクマが出没したという報告があったこともあり、懸念されるところですが、まずは現状を確認したいと考え、昨日(7/13)自然の村へ視察しに行ってまいりました。

以下、視察の概要等をご報告します。

なお、私は今年も、境南地区と桜野地区のジャンボリーに指導者として参加させていただくことになっています。

1.2024年にはクマ出没でジャンボリー開催中止も、2025年に熊柵等の対策を講じて再開

  武蔵野市立自然の村におけるクマの出没を巡っては、すでに2024年、安全確保のためにジャンボリーの開催を中止せざるを得なかったという経緯があります。今年4月には東京都八王子市の住宅街でもクマが確認されたという報道もあり、今、多くの方が子どもたちへの危険性を心配されています。

 しかし、2025年には子どもたちの安全性を最優先で確保するため、自然の村の周囲に、金属柵と電気柵を組み合わせた頑丈な防護柵(以下、「熊柵」)を設置し、様々な対策を講じることで、無事に事業を再開することができました。

2.市が講じているクマ対策のための取り組み
 市としては、クマをはじめとする野生動物の侵入対策として、現在以下のような多角的な取り組みを行っています。 

➊ 熊柵の設置 
❷ 野生動物撃退装置(モンスターウルフ)の設置 
❸ 遠隔監視トレイルカメラの設置 
➍ クマ対策専門NPOによる支援 
❺ 忌避剤(きひざい)の設置 
❻ 衝撃波動物撃退装置の設置 
❼ 音による対策

 (ご参考:自然の村の獣害(熊)対策について|武蔵野市公式ホームページ

なお、❸のカメラの設置 (赤丸のマーク)  については、下記の図(配置図)をご覧いただくと分かるとおり、青い太線で示された「熊柵」に沿う形で設置されています。 

【自然の村におけるトレイルカメラ設置状況等(赤丸がカメラ設置場所)】

 

3.懸念されるクマ出没〜今年、自然の村周辺で4回の目撃報告

 市として万全の対策を講じてはいるものの、今年に入ってから現在までに、自然の村周辺ではすでに4回のクマの目撃報告が上がっています。 特に懸念されるのは、いよいよ今週末の7月18日から「むさしのジャンボリー」が始まるという直近のタイミング(7月8日)に、エリア内4箇所の監視カメラにてクマの姿が捉えられたという報告があったことです。

 市の報告では下記図の通り、推測ではありますが、確認された時間を見ると、同一個体が熊柵の外側を移動(出没)したと考えられます。ジャンボリー開催を目前に控えた時期だけに、参加する子どもたちの安全性への心配度がより一層高まるところです。

 
4.熊柵の状況と現場の検証〜自然の村内の安全性は高いと評価

 昨日、視察の際には、自然の村におけるクマ対策の現状を確かめるため、配置図に示された「熊柵」沿いを実際に歩いて検証しました。 大自然の野生動物が相手である以上、「100%絶対安全」ということはあり得ませんが、私個人として現場見て回った結果、高い確率で安全性が保たれているという印象を持ちました。 そう評価できる主な理由として、以下の3点が挙げられます。

 ➊金属柵と電気柵がしっかりと設置されていること。
 ❷ 柵の周辺の樹木が伐採され、見通しの良い「緩衝帯」が十分に設けられていること。
 ❸ 熊柵等に近づいた際、センサー検知によって即座に音が鳴り、野生動物を退ける仕組みになっていること。

熊柵と周辺の状況

 さらに、これらの状況を多数のカメラによって確認できる体制が整っています。これまでのデータや現地を見る限り、自然の村の敷地内へクマが侵入することは容易ではないと推察されます。

5.クマ出没時におけるジャンボリー開催可否の判断基準

 市では、参加する子どもたちの安全を最優先に確保するため、万が一の事態における事業の開催可否を適切に下せるよう、明確な行動指針(マニュアル)を策定しています。 具体的には、以下のような様々なケースを想定したリスク管理がなされています。
 ➊ 熊柵内へのクマが侵入した場合
 ❷ の外側(周辺エリア)で出没が確認された場合
 ❸ 自然災害や劣化などにより、熊柵の破損が確認された場合 
詳細なステップの説明はここでは割愛しますが、発生した状況に応じて、実行委員会や各地区と「協議」を行うことや、即座に「事業中止」を決定する基準が定められています。

6.総括:村内は「安全」だが、一歩外へ出ればリスクがあるという現実

 今回の現地視察を経て、自然の村の敷地内における熊柵等対策と行動指針の整備については、市側の確かな努力を認め、評価できると捉えています。しかしながら、私個人としてどうしても懸念が拭えないのは、自然の村の「外」における安全性についてです。

 今回のジャンボリーでは、プログラムの組み方が地区によって異なっており、村内だけで活動するケースもあれば、一歩村外へ出て周辺のハイキング等を行うケースもあるようです。しかし問題なのは、上述したように、自然の村周辺は、7月8日にも4箇所のカメラでクマが検知されているエリアだということです。一歩外へ踏み出せば、野生動物との接触リスクは一気に跳ね上がります。

 子どもたちには大自然の中で多様な体験をしてほしいと願いますが、一方、安全対策の手が届かない場所で、子どもたちに危険が及ぶような機会を生じないように取り組む責任があると思います。
 万が一にも事故が起きれば、これまでのべ5万人以上が紡いできた「むさしのジャンボリー」という素晴らしい事業そのものの継続が不可能になってしまうものと懸念しています

 参加する子どもたち(今回参加するだけでなく、この先も参加しうる子どもたち)にとって、最善の選択とは何なのか——。
 リスクを過小評価せず、慎重に見極め、対策を尽くさなければならないと感じています。

以 上

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武蔵野市議会議員
小林まさよし