こんばんは!
いつも大変お世話になっております。
昨日、武蔵野市の第六期長期計画・第二次調整計画(以下、第二次調整計画)の策定委員会の方々と市議会議員との意見交換がありました。
(*)第二次調整計画(案)のリンク先はkeikakuan.pdf
今回の意見交換会は、議員一人当たり10分(委員の発言時間を含める)という本当に短いものです。議員25人と策定員の方が意見交換するので、10分という時間は致し方ないのですが・・・
その概要について以下の通りご報告します。
(*)令和5年11月30日に第六期長期計画・調整計画策定委員会より受けた本答申を尊重し令和6年度から5年間を計画期間とする第六期長期計画・調整計画(以下、調整計画)を策定したのですが、令和5年12月24日の市長選挙で小美濃市長が誕生したことにより、小美濃市長の公約や進めたい政策を反映させるために、第二次調整計画が策定されることになっています。
私が意見交換として取り上げたのは以下の3つのテーマについてです。
1.学校改築関連
2.行財政関連
3.将来人口推計関連
ー-------概要ー--------
1. 学校改築関連・・・メリットとデメリットを関係者に説明したうえで、関係者の意見を聞くようにしてほしい!
「子ども、教職員、保護者、地域」の意見を聞くとしているが、財政面、建築面、教育環境面において、メリットとデメリットを「子ども、教職員、保護者、地域」などの関係者にしっかり伝えた上で、それら判断材料を基にした意見を聞いてほしい。
(*)以下にありますが、例えば、大きく財政負担の増加があることを知らせた上で、この武蔵野市の学校改築をどうするのかということを判断していただく必要があると考えています。
2. 行財政関連・・・インフレで大きな財政負担の増加(現行計画対比で年平均+90億円)!これまで以上の危機感をもった財政運営を!
調整計画は令和6年度から令和10年度までの5カ年の財政計画を策定、第二次調整計画は令和7年度から令和11年度までの5カ年の財政計画を策定しているのですが、調整計画から1年後見直した第二次調整計画で、財政負担について大きな変化があったことについて言及しました。
詳細は後日お知らせしますが、1年しか変わらないのに、
・年間の平均の予算が調整計画は788億円
であったのに
・第二次調整計画では875億円に増加
していることが明らかになりました。1年後に見直した結果、90億円近く支出が増えることになるのです!
(ご参考:過去10年平均、調整計画(5カ年)、第二次調整計画(5カ年)の年平均の規模)
また、上記グラフの左にある棒グラフは令和5年度までの10年間の年平均の歳出がは704億円でした。これまでは市政運営にかかる費用は704億円程度の規模でしたが、これから先の5年間は880億円に増加するということでもあります。大幅な増加です!
以上のように、第二次調整計画においては、インフレの影響等を受けて大きな財政的な負担増が生じたことが大きな変化として明らかになっています。 担当の方たちがどのように分析して、市長に報告したのかについて疑問が残るところですが、これまで以上の危機感をもって無駄をなくす財政運営を行うための行財政改革を推進しなければなりません!
執行部にも、しっかりとこの問題について強い危機感を持って対応することを期待すると同時に求めてまいります。
また、このように現行計画対比で90億円もの財政負担が増加する見通しとなったことについては、市報を通じて、比較した内容を市民の方に知らせる必要があると考えます!
3. 将来人口推計関連・・・将来人口推計するにあたり、流入する人口は全国の日本人人口の人口減少の影響を織り込むようにするべきではないか!?
(*)以下、わかりにくいところはあるかもしれません。。。
現在、武蔵野市の将来人口推計では、
・流入する人口、流出する人口を見込む際に、現在は流出数と流入数の差をとり、
・武蔵野市の人口で割った純入出率というものから流出入の合計を推計しているが、
この推計方法について、
・流出する人口は武蔵野市の人口を分母にするのは良いが、
・流入する人口は全国の日本人人口を分母にする方が、正確に人口を見込めることになるのではないか
ということを提案したものです。
以下のグラフは単純化しているものですが、前提として、
・武蔵野市に毎年1.2万人の人口流入と1.1万人の人口流出だとすると
現在の将来人口推計方法は、この差の1000人がどうなるかということを、武蔵野市の人口をベースに推計し続けます。
私が持っているこの推計方法の問題意識は、例えば、現在、1.2億人いる人口が半分の6000万人になったら武蔵野市の人口はどうなるのか?ということですが、現在の将来人口推計では、その影響は織り込まれません。
これで正しい将来人口推計値が算出されるのとしてよいのでしょうか?人口減少が想定されている中、この推計方法では武蔵野市の人口が過大に推計され続けることになると考えられます。
この問題を修正するには、
・流出数は1.1万人で武蔵野市の人口15万人とすると、その流出率は7.3%になりますので、
・出生、死亡、流入した数などを含めた武蔵野市の将来の人口に対して、毎年7.3%を乗じて流出数を見込み、
・流入数は、全国1.2億人で1.2万人の流入があるのならば、流入率は0.01%として、
・全国の人口が1億人に減少した場合は1万人の流入となり、人口が6千万人に減少した場合は6000人の流入
となるように、
・流入と流出の差ではなく(これは、流入も流出も分母が武蔵野市の人口ということになります。)
・流入と流出を別々にして、流入は全国の日本人人口を分母とした流入率、流出は武蔵野市の人口を分母にした流出率
を用いて算出する方が良いと提案するものです。
以上、取り急ぎご報告となります。
(*)財政計画については、簡単に「年平均+90億円の財政負担増」になったことをお知らせしましたが、後日、改めて90億円の内訳等について分析したものをお知らせします。
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乱筆乱文をご容赦ください。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
武蔵野市議会議員
小林まさよし