市政意見交換会(9/27)のご案内と一般質問の概要についてのご報告


こんにちは!
武蔵野市議会議員の小林まさよしです。

 現在、令和6年第3回定例会が行われております。9月3日~5日において、23名の議員が一般質問を行いました。
(一般質問とは、定例会において、議員が市の施策の状況や方針などについて、報告、説明を求めたり質問することをいいます。)

 また、9日から13日まで総務・文教・厚生・建設委員会、外環道路特別委員会が開催されました。
 週明けの18日から決算特別委員会が開催され令和5年度決算について審議される予定となっています。

 本日の武蔵野市政ニュースは、

  1.市政意見交換会(9/27)のご案内
  2.私が行った一般質問の概要のご報告

となります。もっと早くご報告したかったのですが、様々予定が入ってしまい遅くなってしまいました。申し訳ありません。



1.市政意見交換会のご案内

 9月27日(金)の18時30分から20時過ぎをめどに、武蔵野スイングホール南棟10階のスカイホールにて市政意見交換会を行います。
 ご都合の良い方はお越しください。

 今回の市政意見交換会は、出来るだけ皆様と対話できるようにしたいと考えています。

 (*)今回は幅広くお誘い申し上げるため、また、資料の準備のため、お越しいただける方は勝手を申し上げて大変恐縮ですが、事前登録制としてお願いすることになりました。遅れていらっしゃる場合も含めて、事前(前日までに)にメール、電話、SNS等を通じてお知らせ願います

2.一般質問概要

 一般質問は、小美濃市長の施政方針にあった「市民の皆様の力をお借りしながら、ムダを省き日本一市民のために働く市役所を目指す」の実現をテーマに、以下の3点について行いました。 

(1)子どもたちが『生きる力』をつけるための武蔵野プレイスの未利用の会議室を活用する! 
 ・・・未利用の会議室などのスペースを子どもたちに開放する

(2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用
 ・・・賑わい創出などを目的に古くて使用頻度の落ちたピアノを「ストリートピアノ」で活用していく!

(3)行財政改革の強力な推進
 ・・・長年行われなかった有識者や市民と協働した第三者による行財政改革委員会を設置して事業(事務事業)・補助金の見直しを行い、物価高騰などで増加する財政負担に対応していく!

 ただし、当日の市側の答弁は、必ずしも良いものではなく、残念ながら、要望に対して100点満点で30~40点くらいという印象でした。

 一般質問の概要は以下の通りです。

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(1)子どもたちへの投資としての武蔵野プレイスの活用

 背景としては、8月18日に市内の中学校の代表の生徒が議会にて要望等を伝える『子ども議会』が開催されたことにあります。子どもたちからの印象的な発言は、「将来に不安を感じでいる」、「子どもたちに投資して欲しい」というものでした。

 そこでの子どもたちの要望の一つが、週末や長期期間中、学校をスタディカフェ(カフェのように声を出しながら勉強できる場)として使いたいということだったことにあります。

 この要望に応えられるように、平均的な未利用率が20%以上の「会議室」や問題ある利用がされている可能性のある「ギャラリー」を積極的に子どもたちなどに提供することを市側に提案しました。

 会議室については、4階のフォーラムを含めて、開放できるかどうかを検討するという前向きな答弁を得ました。しかし、ギャラリーについては前向きな答弁を得ることができませんでした。

 ギャラリーの利用に問題があるという点については、「ギャラリー」が営業目的で利用されている可能性があるというものです。具体的には設計事務所が、年間50日近く建築物関連の展示を行い、また、無料相談というようなチラシを置いているということにあります。このような利用には公益性があるとは考えられなく、利用を制限するのが妥当だと私は考えます。このような使われ方をするならば、フリースペースとして、子どもたちを含めた一般の方々が使える場所として提供するのが望ましいと考えます。

 市側はただちに利用制限するという答弁ではありませんでしたが、「ギャラリー」の問題については今後も利用制限されるように働きかけていきたいと考えています。

(2)古いピアノを「ストリートピアノ」として活用

 今回の定例会で可決されたのですが、スイングホールにファツィオリというメーカーのグランドピアノが購入されることになりました。

 武蔵野市はこのピアノ購入によってグランドピアノの保有台数が1台増えて14台になります。今回提案したのは、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを「ストリートピアノ」として活用することです。

 せっかく新しいピアノを購入するのならば、古くなり使用頻度の少なくなったグランドピアノを、例えば期間限定のイベントにおいて、市役所、武蔵野プレイスのギャラリー、吉祥寺駅構内、吉祥寺アトレなどにストリートピアノを設置することで誰もが自由にピアノを弾き、それを聴いて楽しむ機会として、活用されれば面白いと考えています。

 再質問では「面白いアイディアで前向きに研究したい」という市長答弁でしたが、冒頭の答弁は、「管理上の問題など課題が多い」というもので、必ずしも積極的な姿勢とまでは言えませんでした。

 小美濃市長の公約に、「日本一の文化・スポーツ都市」と「ムダを省く」があります。課題はあるのかもしれませんが、しっかりと課題を解決するための研究をしていただき、公約実現のためにも、古いピアノを「ストリートピアノ」にて活用することをお願いしたいと思います。

(3)行財政改革の強力な推進

 本件は、強力に行財政改革」を推進するために、事業(事務事業)や補助金を見直すことを目的に、市内外の有識者や市民から構成される第三者による委員会を設置することを求めたものです。

 武蔵野市は、かつて、土屋正忠元市長の時に4000万円にも上る高額退職金問題を是正するということがありましたが、下記の通り、市内外の有識者や市民と協働した行財政改革に関する委員会が設置されて議論されていました。

 ・昭和59年7月 武蔵野市行財政点検委員会(土屋元市長)
 ・平成7年10月 武蔵野市中期業財政運営懇談会(土屋元市長)
 ・平成11年3月 武蔵野市新世紀の市役所の組織・経営を考える委員会(土屋元市長)
 ・平成17年1月 武蔵野市行財政改革検討委員会(土屋元市長)
 ・平成19年11月 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会(邑上元市長)
 ・平成21年3月 武蔵野市補助金評価委員会(邑上元市長)

 このような議論が行われた結果、議会の過去の議事録を見ると、かつて「武蔵野市は行財政改革のリーディングシティ」と発言されていたことが確認されます。しかし、最後に事業(事務事業)の見直しがされたのは平成18年度と推定されています。以来18年間、庁内の職員による内部的な事業(事務事業)等の見直しは行ってきたけれども、第三者による委員会が見直しを行ったという事実はありません

 平成18年度と令和6年度予算の規模を比較すると、歳出の規模は1.45倍、歳出の中でも外部に委託する費用を含める物件費は1.83倍となっています。大きく増加した物件費などの歳出に伴って、これまで事業(事務事業)や補助金は増加し続けてきたと考えられます。

  武蔵野市の財政は、直近の資材高騰に伴う公共施設等の再整備費用の大幅増に加えて、小美濃市長の公約にある吉祥寺駅南口再整備などの大規模事業推進のために多額の財政的な負担が増えることが予想されます。

 このような現状を踏まえると、市長交代を機に、
 ・不要不急の事業(事務事業)がないかどうか
 ・時代にあった政策に見直す必要がないか
などという観点から、事業(事務事業)や補助金の見直しを第三者による視点で行う必要があると考えています。

以上のように、今回は、松下前市長の時には全く行われなかった第三者による委員会を設置することにより、行財政改革を強力に推進してほしいと要望したのですが、「令和7年から始まる第7次行財政改革の基本方針を策定中。その先の基本方針もしくは行財政改革の進め方については、議員の言う点も含めて今後ご検討していく。」という市の担当の方からの答弁でした。

 議会でこの話を聞いた時には、現在検討中の第7次行財政改革で検討していくという前向きな答弁だと捉えました。しかし、後日担当にどのように進めるのか具体的な話を聞こうと確認したところ、「第7次行財政改革の基本方針等はほぼ出来上がっており、第三者による委員会を設置するとするのは難しいと部長が答弁した」ということでした。答弁では第7次計画がほぼ出来上がっていて難しいとは発言していませんでした。市の担当の方からの答弁は極めて分かりにくいものだったと認識しています。

 この担当の方の説明通りに第8次行財政改革アクションプランから織り込むとしたら、令和11年からの話になるのだと思うのですが、それでははっきり言って遅すぎます。

 「難しい」という話でしたが、まだ検討中であり、「不可能」というわけではありません。私が武蔵野市の市議会議員を志したのは、「武蔵野市には豊がゆえに無駄も多い。先進的な行政サービスやヒトづくり・まちづくりを進めるには無駄をなくすための強力な行財政改革が一丁目一番地で取り組むべき政策」と考えたからでもあります。

 有識者や市民と協働する第三者から構成される行財政改革委員会をスピード感をもって設置することを含めて、今後も、行財政改革の推進が最優先事項として、議会内外において様々な観点から「全力」で働きかけてまいります。